2015.11.20UP                                                                               

 学校ビオトープができました    省エネ・かいてき・温暖化
 
 2ヶ所目が出来ました。子供たちに自然を見てもらう場になってほしい 誰か手伝って!
   

  足元を暖める「レッグウオーマー」
 
 ビオトープに植える野草を育てています。木村自宅

 省エネは、経済的負担を少なくすることや、温暖化を減少させるのにも役に立ちます。
 今回は、「省エネ」と「かいてき」のお話です。省エネで室温を少し下げたいとお考えの方も・・・。でも寒くなるよね、とご心配のむきも。
 ストーブを炊いても足元がスースーすることはよくあることです。床暖房のように足元から暖めるという方法もありますが、もっと簡単にできるのが、足元を暖める「レッグウオーマー」です。効果絶大です。
 一度試してみてください。座っている時は「座がけ」などでも間に合いますが、これは、室内を移動するときも自由なのがありがたいところです。

 
一枚厚着をする時に考えてほしいグッズです。外出用もあるようです。


オオウバユリ  木村 益巳   2015.10.31UP

 
 
  月浦森林公園でニョキニョキと立っていた、オオウバユリは花の頃とはまた違うたたずまいだ。このオオウバユリ、狐の小判といって、振ると中から盛大に種が舞っていく。上を向いている実は、それぞれが一個づつの花だった。
1個の実の中に何個(薄っぺらい種は何枚といった方がよいように思うが・・)の種が入っているのだろうか? 以前小学校の授業で子供たちに数えてもらったところ、なんと400〜600個が入っていることがわかった。
  1本のオオウバユリに20個の花が咲いたとすると、約一万個の種ができる。
その数は膨大だが、うまく育つのは微々たるもの。無駄と言ってもいいほどたくさんの種を飛ばして、オオウバユリは子孫を残そうとする。実は種が全く育たなかった時の用意に保険がかけられている。枯れていく根を見ると、そこには小さな球根が用意されている事がある。なかなか用意周到アッパレだと思う。


 秋の月浦森林公園   木村益巳   2015.10.22UP

 
ツルリンドウ10/19月浦
 
 
 久々に月浦森林公園に行った。平日だったが、2台ほどの先客があり、自然を楽しむ人が散策をしている。
 いつものように、神社方面を目指す。森の中は、木の葉も少し色付き、秋らしい風情だった。野草も実になっている。ツクバネソウ(衝羽根草)が艶々とした黒い実になり、周りの赤いガクとの対比が美しい。ヤマシャクヤク(山芍薬)も実になっている。こちらは実が熟すと袋果が割れ、中に派手な赤い未熟の種と熟した黒い種が現れ、遠くからでも人目?を引く。これは種をだれかに見せて、運んでもらおうという魂胆ではないかと推測する。
 マタタビ(又旅)が鈴なりになっている。多くは橙色に色づいて食べごろのようだ。旅人がマタタビを食べて、元気になり又旅をする。というところから来ているらしいが・・・・。
 トンボ池の近くで、ツルリンドウの宝石のように艶やかな実を見つけた。それも鈴なりで一番綺麗な時にお目にかかれた。こんな立派なのには滅多にお目にかかれないから、おおいにテンションがあがる。
 秋の森の匂いを嗅ぐ。微風に乗って、砂糖を焦がしたような甘い香りが漂ってくる。これは、カツラの葉が落ちた時の香りだ。大きく深呼吸しいっぱいにその香りを堪能する。カツラの黄葉も美しい。カツラは春の花にはじまり、新緑もよければ、秋もまた楽しみを与えてくれる。そうそう、綺麗なハート型の葉にも注目してほしいと思う。
 ここには、ヒッコリーがある。どうやらここに入った加藤子爵が植えさせたようだ。ミステリーの女王、アガサ・クリステイの作品に「ヒッコリーロードの殺人」というのがある。ああこれだったんだと、ひとり合点する。ヒッコリーはクルミの仲間で北米原産。確かにクルミのような実がたくさん落ちている。
 太い切り株は苔むしていて、そこに落ちた種が芽生えている。小さなイチイのようだった。倒木にも、苔が付き、そこで、いろいろな木が育っている。木は腐って(キノコなど菌類が食べて)足で踏むと柔らかい感触が伝わってくる。木は倒れてもまだ森の一員としての役割をになっている。
 澄み渡った空の秋の良き日に森を散策できたのは嬉しい。
 ここまでやってきたのだから、遅い昼食は、水の駅での「讃岐うどん」で締めたい。うん! やっぱり、うまかった。

  


散策は、いろいろなものに出会える楽しみがある 木村 益巳  2015.10.1UP

 
ダイモンジソウ9/22 谷藤川渓谷 この時期は満開 数も多い
漢字の「大の文字」からか
 
ダイモンジソウ9/22 谷藤川渓谷  室蘭地球岬遊歩道にもたくさん9/23
 
トチバニンジン実9/23 南黄金 葉っぱがトチノキに似ている

ユキザサとフッキソウ9/23 南黄金
 
トリカブトのなかま10/23地球岬
猛毒

ヤマシャクヤク実10/23南黄金
 
ホウキタケのなかま9/中紋別岳

ホウキタケのなかま9/23地球岬
 福田さん10/1の「貝には必ず殻がある?」も見てください。


オカモノアラガイ9/27乾町 歩道  陸上にも貝のなかまがいる
 

ナメクジ 5cmくらい 
9/27雨の日の朝、歩道に何匹も発見。10/1我が家の野菜にもついていました。
殻がない?いいえ、体の中に退化した巻貝があるそうです。
まだ、塩をかけてみたことはない。


9月11日 大滝ノルデックウォークコースで 木村益巳  2015.9.16UP

この日は、このコースにある木と秋の野草を調べにいった。小雨の中だったが野草は思ったより多く40-50種類。春・夏にはもっと多くの花を見る事ができるだろう。

 
チョウセンゴミシ(朝鮮五味子)果実が甘・酸・辛・苦・塩味をもつので。
江戸時代に朝鮮から種を輸入していたのでこの名。でも日本に自生していた。伊達では、大滝・紋別岳・谷藤川・乾町などにもある。
 
大滝ノルデックウォークコースで見つけた不思議な形のキノコ。図鑑で調べたが不明。
 
これは上のキノコなのだろうか、近くでみかけたもの
 
 上のキノコには帽子?がついていた


9月 野草園の秋  木村益巳 2015.9.11

 
ツリフネソウ
 
ツリフネソウ

開拓記念館の野草園も秋の花の季節です。
野草の花は小さく目立たないものもありますが
よく見るととても美しいものが多いのです。
 

エゾノコンギク
 
キツリフネ
 
エゾゴマナ
 
ハンゴンソウ
 
サラシナショウマ
 
サワギキョウ
 
 セリ科セリ
 
ミゾソバ
 
クサノオウ
 
ヤマゴボウ
 
ヤブヘビイチゴ
 
ツユクサ
 
エゾカワラナデシコ
 
ナミキソウ
 
エゾヤマハギ

 
ゲンノショウコ


そろそろ秋8/31 金水引  木村益巳 2015.8.31UP


 キンミズヒキ 散歩道に秋の花が咲く。エゾノコンギク、イヌタデなどなど。
まだジージー・ミーンミンと蝉も鳴いている。草はらでは虫の声・蛙も。小鳥もいる。シジュウカラやアオジなどの若鳥らしい。
 

これは、キンミズヒキの実。ひっつき虫のひとつ。
拡大してみると、かぎ針のようになっていて、衣類や
動物の毛などに引っ掛ける仕組みになっていた。
種を遠くまで運ぶ植物の戦略は多様だ。
これから、他のひっつき虫の仕掛けも調べてみたい
とおもう。
 

オニグルミ(鬼胡桃)の幹に生きる虫たち7/25 テントウムシ(天道虫) 木村 益巳  2015.8.1UP

 
 伊達の図書館と開拓記念館の間に植えた木の下草刈りの時、小倉さんが
 見つけたオニグルミの木に生きる虫たちのドラマを垣間見た。
 テントウムシの成虫、羽化したばかりのようで、まだ丸い模様もない。
 このテントウムシの種類は?

 
 こちらは、テントウムシの蛹らしい。蛹の次が成虫になる。テントウムシは
 完全変態。
 
これはテントウムシが脱皮をするところ。おびただしい数のテントウムシがいる。
 
 テントウムシの幼虫が筒に入った虫を食べているようだ。
 その虫は次をご覧下さい。
 
 テントウムシがたべていたらしい、筒型の虫。大きなものと小さなものが
 オニグルミの幹に無数と言っていいほどたくさんついている。カイガラムシなの
 だろうか。 てんとう虫は、これを餌にしているようだ。
 
 こちらは、始め白いカイガラムシかと思ったが、結構な速さで歩いていた。
 これもテントウムシの幼虫かもしれない。
 一本の木のうえに、こんな不思議な世界があった。
 カメラ:オリンパス TG-3(コンパクトカメラ)
   


小さき者たちへ 7月乾町      木村 益巳    2015.7.15UP

 
オシベの葯の長さと同じ位の虫(約1mm)がきていた。花粉の小ささが実感できる。虫は花粉を食べるのだろうか? 赤いものはメシベの柱頭で花粉を受ける。
 

ゲンノショウコ(現の証拠)薬草、すぐに薬効が現れるという意味。
 
ゲンノショウコの赤いメシベ(柱頭)とオシベ、オシベの葯が割れて花粉の粒がたくさん見える
メシベにはすでに花粉がついている。
 
ミツバの花 一つの花は約3mmと驚く程小さいが、花びらは5枚、オシベもメシベ必要なものは全て揃っている。小さな蟻がやってきていた。花びらの付け根をなめているから、蜜があるのかも。蟻が花粉を運び、受粉に一役かっているのかもしれません。




 なぜ、アップ(接写)の写真に拘わるのか!?

 つらつらと考えてみると、
 接写だけではないのですが、自然の写真を撮ることで、

 ●見えていなかった不思議で美しいものが見えてくる
 ●植物のつくりや仕組みがわかってくる
 ●植物にやってくる、虫など動物との関係がすこしわかるようになる
 ★これらをとおして、植物のくらし(生き方)の一旦を知ることができる
 ★植物・動物・菌類などと無生物(水・空気・大地)との関係を知ることにつながる

 こんなことでしょうか。

 
ウシハコベ 5枚の花びらは根元まで切れ込んで10枚に見えるのが面白い。オシベは10。
柱頭(メシベの花粉を受けるところ)は5本。ミドリハコベなどは3本。


エゾハルゼミ  木村 益巳  2015.7.2UP

 
抜け殻 目が大きい なんといっても、前足。土の中で生きるための形か?
 
 

野草の私生活?を覗いてみる  木村益巳  2015.6.27

 
 カタクリ
 
カタクリの種
 
 北海道の長い冬を終え、春の野の花が咲くのを、待ちわびる人は多いが、花が終わると、もう用は終わったとばかりに、関心を失うひとが、多いのではないだろうか?
 カタクリの花が終わり、6月には実は熟し、種をばらまく。白い種はまだ熟し方が足りないが、すこし追熟すると色がかわる。種をよく見てほしい。種にはアリの好物が付属
している。種の1/3ほどにもなる。先が細くなり少し曲がった部分だ。アリは種ごと巣に運び、好物の部分を食べ、残りの種の部分は巣の外に捨ててしまうらしい。そこで、カタクリの赤ちゃんが芽生えることになる。1年目のカタクリは親とは似てもにつかない、細い糸のような葉を出す。
 花が咲くのは7年から8年も先と言われている。

 次はサンカヨウだが、こちらの実は粉がふいたような藍色をしている。実のなかに種が5〜10粒程度入っている。

 カタクリもサンカヨウも20年以上前にいただいたものだが、いまでは、種がこぼれて、あちこちで、沢山の花を咲かせている。
 
サンカヨウ
 
 サンカヨウの実
 
サンカヨウの種


花のオロフレ山(1)6/1   木村益巳 2015.6.6UP

 
コヨウラクツツジ
  
 コヨウラクツツジ
 
 ツバメオモト
 
ミネザクラ
 
 イワカガミ
 
 チングルマ
 
 オオカメノキ
 
 ムラサキヤシオツツジ
 
 ミツバオウレン
 
 ミツバオウレン


 レンプクソウ(連福草) 木村 益巳  2015.6.1UP

   
 レンプクソウ(連福草  五輪花)
 いかにも幸せそうな名前の花です。
 小さな花で、気をつけていなければ、見過ごしてしまいそうですが・・・。
 別名、五輪花。花の数が5つ。天に向かって1つ、横に4つ。合計五輪。
 四角いサイコロの下に花の茎があり、残りの5面に花が1つづつ、
 ついていると言えば、 もっとわかりやすいかもしれません。
 まだ続きがあります。
 なぜか?! 花びらの数が、上の花1つと横についている4つとは違っているのです。
 上の花は花びらが4こ。横の花は花びらが5こあります。不思議なことです。
 
 

秘境こぼろツアー(1)5/9豊浦町主催  木村 益巳  2015.5.12UP

 

 秘境の駅 こぼろ
 
 約50名参加
 
 駅から山道を下り、洞窟のある海岸へ
 
 嬉しいサンカヨウとの出会い    シラネアオイが満開 ニリンソウも多い
 
 大きなニホンザリガニ

 ひっくり返してみると、たまごがたくさん。お母さんザリガニだった


 伊達・紋別岳5号目まで5/4 木村益巳      2015.5.5UP

 
 シラネアオイは咲き始め まだ芽を出したばかりのものが多くこれからです
 
 4合目あたりにヒメイチゲ
 
 ミヤマエンレイソウもたくさん
 
 斑入りのミヤマスミレ
 
このスミレは?
 
このスミレは?
名前のわかるかたはお教えください。

地球岬 歌才ブナ林(黒松内)     木村益巳   2015.5.1UP

 

 4/25 ニリンソウ 地球岬

 
 4/25 オオバキスミレ 地球岬
 
 4/25 カタクリ 地球岬 笹がなければ、遠くまでカタクリの大群落が見えるのに残念
 
 4/27 トイシノエンレイソウ 地球岬
 
 4/27 これもトイシノエンレイソウか??? 地球岬

 
 4/30 歌才ブナ林 車を降りてすぐ湿地にミズバショウの大群生地 
  せめて湿地の中だけでも、笹がなければ・・・自然で人を呼ぶまちなのでなんとか・・・
 
 4/30 歌才ブナ林 スミレサイシンの多いのには驚いた 今が見頃
 
 4/30 歌才ブナ林 カタクリも見頃
 
 4/30 歌才ブナ林 道路の両側に・・・
 
 4/30 歌才ブナ林 すでに若葉が出始めていた。早い。
 
 4/30 歌才ブナ林 すでに若葉と遠くに山桜 中腹から蛇行する川と橋を見る

 4/30 歌才ブナ林 秋についたツルリンドウの実が・・・


 フキノトウ(蕗の薹)の私生活   木村益巳            2015.4.16UP

 
 早春に咲くフキノトウ、雌花と雄花が別々なのをご存知ですか?
 
 これは雄株に咲く、雄花です。雄花は花粉を出して、その後・・・・
 
 こちらは、雌株に咲く、雌花です。 
 
 雄花は、役目を終えて、枯れていきます。どこか悲しい・・・
 
 しかし、雌花(雌株)は、受粉の後に、
 一仕事もふた仕事もしなければなりません。

 
 雌花(雌株)は、どんどんと伸びていきます。60cm以上に。そして・・・
 
 雌花は、伸びたその先に種をつけます。
 
 雌株の種は、綿毛をつけて、風に乗って遠くに着地。そこで新しい命が誕生するのです。
 背をぐんぐん伸ばしたのは、種を少しでも遠くに散布する、ふきのとう(雌株)の作戦だったのでしょう。自分から離れたところに新天地を作ることができます。
 
 フキノトウはもうひとつ分布を広げる手段を持っています。それは、地下茎をどんどん伸ばしていく方法です。10個20個ものフキノトウが咲いているの見たことがあると思いますが、その集団は、すべて、雄花だけか、雌花だけの事が多いのです。それは、一つの株(固体)が地下茎を伸ばした結果と考えてもよいでしょう。フキノトウは種で増えるだけではなく、繁栄の為の保険をしっかりとかけていいます。

次に、フキノトウとフキの関係はどうなっているかを、確認してみたいと思います。

フキノトウを掘ってみました。太い地下茎です。そこからフキノトウが出ています。そして、同じ地下茎から、フキも出ていました。フキノトウは生殖を受け持っていて。フキは栄養を作る器官でした。


キクザキイチゲ(紫系) エゾエンゴサク アヤメ川自然公園 木村益巳 2015.4.8UP


 
 4/8 イチゲは、この紫系と白のキクザキとアズマがたくさん咲いている
 
 
 エゾエンゴサクは今が見頃4/8
 
 キクザキイチゲ4/8


 早春、蝶に出会う 親のまま越冬したんです 木村 益巳  2015.4.1UP

 
 エルタテハ表面 2015.3.30 我が家風除室 成虫で越冬
 すこし色あせてはいるが、まだまだきれい 
 蝶は種類により 卵・幼虫・蛹でも越冬する。なぜ? うーん奥が深い。
 
 エルタテハ裏面 2015.3.30 我が家風除室 後ろ翅中央に小さい白い線がL字
 にみえるのでエル-タテハ
 
クジャクチョウ2015.3.26アヤメ川公園 これも成虫で越冬する
 
 これは、川ではありません。 我が家のすぐ上の市道。1mも掘れてしまった。
 3年ほど前にこの土砂が我が家の車庫に流れ込んだが、それ以来のもの。
 温暖化で、異常気象が多発するようになった、これも・・・。2015.3.10乾町

 春の陽気に誘われて、善光寺へ 木村 益巳 2015.3.30UP

 
 アズマイチゲ 3.30善光寺
 
 アズマイチゲ 3.30善光寺
 
 アズマイチゲ 3.30善光寺
 
 カタクリ 蕾3.30善光寺


 福寿草を観察してみました  木村益巳  2015.3.29UP

 
株状のややおおきなかたまり

  北海道の福寿草には、2種類がある。「フクジュソウ」と「キタミフクジュソウ」である。そこで、伊達の福寿草はどっちなのか観察してみた。

1.花は何個つくか
2.葉の裏に毛は多いか(白いか)
3.葉のつき方は、対生か互生か
4.ガクの長さは花びらに比べ長いか

観察は、株状でやや大きなかたまり(10数本)から小さなかたまり、そして1本のものまで、24を調べた。合計129本。花数219個。

1.花は何個つくか?
★花1個のもの72本(56%)
  花2個のもの31本(24%)
  花3個のもの16本(12%)
  花4個のもの6本(5%)
  花5個のもの3本(2%)
  花6個のもの1本(1%)
●花が1個つくものは半数以上だったが、複数花を付けるものも多かった。特に5個も6個も花をつけるものには驚いた。ひとつの株(かたまり)の中に、1個の花から複数の花をつけるものが混在していた。

2.葉の裏
★ほとんど無毛だった。

3.葉のつき方
★互生(互い違いにつく)だった。

4.ガクの長さは
★花びらのほうが長いものが圧倒的に多かった。

特徴からみて、普通の「フクジュソウ」と判断した。
 
 1本の茎に5個の花がついていた
 
 葉の裏側は、ほとんど毛がない


自然への入口(里山的自然)  木村 益巳   2015.3.24UP

 
 カタクリ群生地 伊達市南黄金   笹刈りでピンクの絨毯に 他の野草も
 
 フクジュソウ 伊達市


2015.3.14

福寿草が    木村益巳   2015.3.4UP

 
 乾町3/3 今年は雪解けが例年よりはやいですね。
 

2/25乾町散歩道の林で「アトリを100羽から150羽くらいの群れをみました。
2月下旬から3月。我が家の庭にも10羽程度。近くの畑には10〜30羽程度の群れがやってきています。

冬の楽しみ  おさるさん? ひつじさん? 木村益巳   2015.2.20UP

 

  
林のある道を散歩すると、よく見かけるのが「オニグルミ」、枝先を見るとまるでおさるさんか
ひつじさんの顔のような模様にでくわす。これは葉っぱ(の柄)が落ちた痕(葉痕)。木の種類
で葉痕もちがって面白い。


ミニミニ「伊達周辺の野の花」図鑑(1)    木村益巳   2015.2.3UP

 
キクザキイチゲ紫系 アヤメ川自然公園などで見ることができます
 
キクザキイチゲ白系
 
キクザキイチゲ実

 
アズマイチゲ   花びらの付け根が紫がかる

夏の花 アラゲハンゴンソウ   木村益巳   2015.1.23UP


 
ハンゴンソウには、在来のハンゴンソウがあり、
帰化植物のオオハンゴンソウもよく知られているが、このアラゲハンゴンソウも帰化。
この花のつぼみの頃は手鞠を連想。花が完全に開いてしまうと、あまり面白くはないが、右のように花びらが開き始めの頃は花びらの質感もよく、額の毛がまた面白い。
 
 


新年の乾町 木村益巳         2015.1.7UP                    

 
元日 有珠山 昭和新山 洞爺湖中島 羊蹄山


散歩道からの写真です。河畔林に沿って緩やかに上って行くと、裸木をわたっていく小鳥たちの鳴き声。雪原には、いろいろな
動物の足跡がつづく。キタキツネ・エゾシカ・ネズミ・エゾリスそして、散歩の犬も。雪の上でこの時期虫にも出会う。ハエ・クモ・
黒いカワゲラ・ガガンボなど羽があるものも。特筆するのはクモガタガガンボ。
 
エゾリスの足跡

ネズミ?の足跡
 
クモガタガガンボ 氷河期の生き残りらしい
 
我が家の軒先は年が開けてもまだ緑がある。ハコベとヒメオドリコソウ。
昔はミヤマホウジロがここに来ていたが・・・・。
 
28年目にして庭に、初めてコゲラがやって来た
1/7には2羽同時に。うれしいことです。


北海道新聞「自然大好き」12/16   木村益巳   2014.12.30UP

 


花の形とやってくる虫の関係(1)    木村益巳      2014.12.20up

 
 
 
 1.キツリフネ
 大きく複雑な花へは、マルハナバチがよくやってくる。
 トラマルハナバチか? キツリフネは蜜を奥の細い部分
 に隠している。虫は蜜を得る為に潜り込み長い口を差し
 込む。花は花粉を虫に付ける事に成功し、後は同じ種
 類の花に届けてもらうだけだ。マルハナバチは同じ種類
 の花を訪問する習性があるからありがたい存在だ。

来春の準備はすでに 野草たち11/26   木村益巳   2014.12.1UP

 

キクザキイチゲ
 

キバナノアマナ
 
オオウバユリ 新しい百合根
 


 サイハイラン


不思議な鏡箱 木村 益巳      2014.11.13UP
    11/14〜16 豊浦公民館・ジォカフェで展示。 

 

 木材を仕入れ、鏡を切ってもらい、つくりました。
 
 入れるもので、様相が「がらり」と変わります。


北海道新聞「自然大好き」連載10月  木村 益巳  2014.10.28UP

 

2014.10.4UP
年に2度の花期、でも二度目は咲かない「閉鎖花」
ヘビの名のある花
     木村益巳

 
 スミレ 春にはあの「菫色」の花が咲くが、
 秋にもう一度蕾が出来たと思っていたら、いくらたっても
 咲かない閉鎖花だった。開いたら種が3列もあった。
 すこしづつ、鞘が狭まり、種は弾き飛ばされ、2列に、一列
 に、ついには、「そして誰もいなくなった」(クリスティ)
 
 センボンヤリ(千本槍) 
 春には白い花びらの花。秋には蕾(写真)が出来るが
 直ぐにたんぽのような実になる、これも閉鎖花。
 
 これも蛇 マムシグサの仲間(蛇の松明))
 
 こちらも蛇の名前がある ヘビイチゴ 小さな粒粒はタネ。食べられるイチゴ
 も粒粒がありますね。よくみるとかわいいんですが・・・
 
 これも蛇 ヒロハヘビノボラズ(広葉蛇登らず)鋭いトゲがあり
 蛇も登れない・・・。伊達の海岸線など 善光寺自然公園
 


 夏秋 石実皮 女郎花 蝦夷禊萩   木村益巳    2014.9.19UP

 
 イシミカワ9/中 以前、登別温泉「日和山」近くのリンドウを見ていて、偶然 見つけた。伊達に戻り、散歩道で再会。種を
蒔いたら、生垣を這って歩いている。トゲが鋭い。もう直ぐ
ピカピカの黒い実になる。
 
 オミナエシ 秋の七草 8月から9月とまだ咲いている。
 
エゾミソハギ ボンバナ 8月
 
エゾミソハギ 水につけておくと、2週間程度で発根する。野草園に植えつける為増やしている。

   北海道新聞記事(連載)9/7                                 2014.9.7UP

 


 8/下 野の花   木村益巳     2014.8.31UP

 
 ヤマジノホトトギス14.8下 登別市 
 
 タマゴタケ 14.8下
 
 
 ジャコウソウ 14.8下 登別市
 
 タマゴタケ 14.8下


オロフレ峠・オロフレ山こんな花見つけました   木村益巳   2014.8.11UP

 
 モウセンゴケ 高層湿原の代表種、何故オロフレ峠とオロフレ山に
 あるのか不思議ですね。2014.8上旬
 
 ヤナギラン 2014.8上旬 オロフレ峠でみかけました。
 
 オオヤマサギソウ 距がものすごく長い。鷺の名をもらっていますが、天使のように見えませんか オロフレ山2014.8上旬
 

 雨竜沼湿原7/中旬  木村益巳 2014.7.30UP

  4km×2kmもの広大な高層湿原 池とうは100数十個 木道は4km 6月はまだ雪がある豪雪地帯。さまざまな花が咲き乱れる。 

 
 エゾカンゾウ

エゾノシモツケソウ
 
 池塘
 
イワイチョウ
 
ヒオウギアヤメ
 
クロバナハンショウヅル
 
ワタスゲ
 
シナノキンバイ
 
ツルコケモモ
 
ホソバノキソチドリ
 
ウリュウコウホネ?


 クワとコクワ  木村益巳                    2014.7.12UP

 2つに共通なことは、どちらも食べられる美味しい実がなります。そして、株が男と女が別々に存在します。

 
2014.7.6 ヤマグワ 黒く熟すと甘酸っぱく美味しい。
実がなるということは女の株。男の株は花は咲きますが
実はなりません。
 
2014.7.6 コクワ 花の中心部分を見ると子房(コクワの実になる)が
丸くみえる。これも熟すととても美味しい。これは女の株。

 今年はハルニレが大豊作「全道的!?」   木村 益巳   2014.6.28

 
 ハルニレの大木がが、広大な北大構内で、沢山見られるのはご存知の方も多い。北大ばかりではなく伊達でもあちこちに生育している。我が家でもハルニレがいつの間にか結実し、大量の実が地面に落ちている。
 少し前に散歩中にハルニレが枝と言う枝に、それはそれは見事な緑色の花をつけているように見えたが、これが実だった。ボラ・レンの仲間から野幌で豊作だが、他の地域はどうか?との問い合わせがあった。何人かの仲間から自分の地域もそうだという回答が寄せられ、どうやら北海道中が今年はハルニレが大量結実をしている事がわかった。我が家では毎年庭にハルニレの子供が芽生えるが、今年は大量の芽生えは起こるのか興味津々で見ているところだ。
 (会報・きむら) 
追記。その後、我が家の畑にも、庭にも、ポットの中にも、いたるところで発芽して大変な数になっている。畑1m×1mで約260をカウントした。2014.6.28
 
 

 ハルニレの結実---まるで緑色の花のように見えた
 
 ハルニレの実拡大
 
 落ちた実
 

 芽生えたハルニレ 丸いのは子葉、中から本葉。


ヤマシャクヤク 木村益巳   2014.6.17UP

   
   

 6月は木の花の季節 木村益巳 140608UP
 ホオノキ・ツリバナもすでに咲いて、カンボクも咲き始めました。あと少しでハクウンボク(白雲木)ツルアジサイなどが・・・。

 
なんの花? →
 
 トチノキ 6/7 湖畔・月浦森林公園も多い
 
 なんの花?→
 
  ミズキ 6/7湖畔
 
 なんの花?→
 
 シウリザクラ6/7 湖畔

                                                      2014.6.2UP

 

ヤツガシラ(野鳥)がやって来た  木村益巳 2014.5.5

   
 この鳥、滅多にお目にかかれないらしいが、何故か、我が家の庭に現れた。伊達では篠原盛雄さんが確認している鳥だが、勿論私は初めてのご対面。うれしい日となった。
 5月5日朝7時過ぎ、庭にどこか雰囲気の違う鳥が降り立った。よく見ると、なんと、ヤツガシラではないか。盛んに歩き回り、地面の虫を食べている様子。見ることが出来たのは5分程度。
 嬉しい事に窓から4〜5mまで近づいてくれた。24mm〜100mm(35mm換算)のカメラでパチリパチリ。証拠写真を撮る事ができた。部分引き伸ばしで掲載した。
 朝起きる前、いつものアカゲラのドラミングとも、ツツドリの声とも違う、「ぽぽ・ぽぽぽ・・」というような声が聞こえていた。どうやらヤツガシラの声だったようだ。

 ---我が家周辺の環境---
 伊達市の東山(紋別岳)の裾野にある農業地帯。乾町。
 家は麦畑とシャミチセ川の河畔林の間にある。
 オオルリ・キビタキ・クロツグミなどがやってくる年が多い。
 
 


 北海道新聞「自然大好き」をご覧ください 2002年から連載    2014.4.16UP

   


パソコンXP騒動「始末記」 木村 益巳 2014.4.6

 
 Core2-Duo 2.4GHz
 XPはウインドウズ7に変身した。

 

 長らく使っていたパソコンの大元のソフト(OS)がついに見限られることになった。ウインドウズXP 48日で。そうするとその後は、ウイルスに罹る可能性が高くなる。ウイルスといってもインフルエンザなどの事ではなく、パソコンに進入し個人情報を盗んだり、パソコンが動かなくなったりすること。

ウインドウズXPさえそのまま使えれば、何の苦労もせずにすむものを・・・。今のままで何の不満もないし・・・。これはマイクロソフト(OSソフトのウインドウズを販売している世界最大?の会社)の陰謀だ、などとブツブツいいながらいたが・・・。とはいいつつ、このままにするわけにもいかない。

 以降その始末記である。興味のある方のみお付き合いください。

 

 私のパソコン(デスクトップタイプ)6年以上使ったものだが、どうしたらよいか、いろいろ考えた。パソコンを買い換えるのは一番簡単だけれど、そうはしたくない訳がある。 

 ひとつは、まだ性能からいっても使用可能。デスプレイも19インチとそれなりに大きく見やすい。もうひとつは、地球温暖化を少しでも防ぎたいと思っているので、大量生産大量消費にはできる限り抵抗したい気持ちもあった。だから簡単に買い替えをしたくなかった。

 そこで、今のパソコンを使って、①OSを入れ替えし、②メモリーを増やす。そして、③文章用、表計算用などのアプリケーションソフトが10年も前のものなので、新しいものに入れ替える事にした。基本的にはこれだけをやってみることになった。

 自分ひとりでこれをやるのは心もとない。その時、伊達にパソコン教室があって、パソコンの故障や、今回のような事にも対応してくれるらしいことを聞いた。それで早速話しを聞きに行き、結果は指導してもらうことになった。パソコン教室の生徒になったわけです。

 まずOSをウインドウズ8にするか「7」にするか、から始まった。「8」は今流行りのスマートホンの画面に対応したもので、今まで慣れ親しんだXPとはいかにも違う。そこで、1つ古いOS7」にした。「8」は新しすぎてついていけそうも無いのが真相だが。「7」に種類があるが細かい事は省略する。

 次は、メモリーを選ぶ。まず自分のパソコンに合うものを探さなければならない。パソコンの中を開けてみて今のメモリーをしらべ、パソコン会社にメールをいれ確認した。

 これらをメールで注文をして無事入手。いよいよ、作業開始。メモリーを4 G増設する。ソケットにメモリーを差し込むのだが、やはり緊張する。しかし見事?成功。あわせて6Gになった。(OS64bitにした為この程度あるのが望ましい) 「7」にしても万一動かない事を想定し、元に戻せるように「バックアップ」をとる。 次にOS7」をインストール。これも無事に終わった。  すぐにウイルス対策ソフトをいれる。インターネットができるようにし、メールソフトもネットから「ウインドウズLiveメール」をダウンロードする。XPのとき使っていた、「アドレス帳」「データ」「アカウント設定」などをUSBに取り込んでおいて、「7」のパソコンに取り込む。これで今まで使っていた環境?でメールが使えるようになった。

  次は、アプリケーションソフトだが、今まで使っていたマイクロソフトOfficeはやたらと高価だ。ワード、エクセルに、スライド上映で使うパワーポイントも入れると2万円程度する。これは、痛い。そこで、ちょっと疑問符もあるが、キングOfficeを試すことにした。こちらは上記3つがそろって4000円台。そしてプリンターのドライバーを再インストール。

 次に行ったのが、森ネットで皆さんに見ていただいているホームページ用ソフト。すでに、2年以上運用しているが、今回パソコンをいじったので、自分のパソコンにホームページの今までのデータがなくなった為だ。ホームページの書き換えができるようにするため、プロバイダ(ぷらら)からデータを読み込む作業が発生した。これもなんとかクリアー。最後に、デジカメ用ソフト「オリンパスViewer」をインストール。

 ここにいたる間に、先生は、パソコンを使いやすくする為に、たとえば、ハードデスク内を二つに分けて(パーテーションを切る)片方にはシステムだけをいれ、片方には増え続けるデーターを入れるように設定を変えてくれた。ウインドウズのアップデート・デフラグなども時間がかかるがしっかりやってくれた。パソコン教室での作業は4日間。他に自宅で最低12日の作業。あとは使ってみてのお楽しみ。苦しみが待っているかも知れないが・・・。

 久々にパソコンの勉強をさせていただいた。ひょっとして、これは、マイクロソフトのおかげかな?

 

 
中を開けて、メモリーを差しただけ。


 笹刈りで、エゾエンゴサク・カタクリの大群落へ  木村益巳    2014.4.15UP

 
ニセコ町駅前
  伊達アヤメ川自然公園などで、今年はエゾエンゴサクの花が多く咲いた。しかしそれはあちこちにあるという程度。水色の絨毯が敷き詰められた様なエゾエンゴサクにお目にかかりたいと思っていた。折り良く「そんな処があるよ」と教えていただき早速見に行った。
 そこはニセコ駅近くの斜面。遠くからでもエゾエンゴサクの水色、そしてカタクリの薄赤紫色が見える。雑木林の中の斜面一帯がエゾエンゴサクとカタクリで埋め尽くされていた。はやる気持ちを抑えゆっくりと階段を上る。すると目の前いっぱいに水色のエゾエンゴサクの大群落が出現した。息を呑むほどの美しさだった。殆どがエゾエンゴサクの処、カタクリばかりの処、両者が混ざりあっている処。縦横にある遊歩道を歩く。なにも考えず歩く。ただただ感動。沢山の人が見に来ている。
 ここ桜丘公園は長さ数百メートル、幅100メートル余りだろうか。ニセコ町にはすごい処がある。笹を刈ったであろう事は、公園の境目まで笹が迫っている事でわかる。他にどんな苦労があったのだろうか。札幌で、カタクリ群生地をさらに広げようと「笹刈りボランティア」を募っている。伊達も自然豊かな地、カタクリなども多い事から、笹を刈り少しの手入れをすればニセコに負けないカタクリの大群落地に出来るのではないだろうか。
      室蘭民報「自然いっぱい」掲載2004.5 木村益巳

雪道で出会う虫たち  木村益巳  2014.2.21UP

  
 1〜2月は、日中でも気温がやっとプラスだったり、零下の凍りつくような日が随分ある。それでも散歩すると、道端の雪の上で、様々な虫が這い回っているのを目にする。例えば、ハエや蜘蛛の仲間、ガガンボ、カワゲラやトビムシの仲間などだ。中には氷河期の生き残りのクモガタガガンボという、かわった虫にも出会う。 このクモガタガガンボは1kmの間に5〜6匹程度と数少ない虫だ。写真を撮ろうと3匹ほど連れ帰った事がある。ところが入れ物から出してみるとなんと交尾状態になっていた。この寒さの中で繁殖行動がある事には驚いた。撮影後は自然に戻した事は言うまでもない。羽虫も繁殖行動をしていたから、それは珍しい事ではないのかもしれない。
 雪道にゴマ粒よりもっと小さな粒が沢山ばら撒かれている事がある。よくよく見るとその粒が跳び跳ねている。トビムシだった。体長は1.5mm前後と極端に小さい。その数は多い時には道路沿い100mの間に数千から万の単位になる。よく「5万と居る」と言うと、大法螺に聞こえるが、これは事実だ。
 冬に雪の上でいろいろな虫が生きている事を知ったのは、最近のこと。不明を恥じながら、自然は奥が深いとつくづく思う。
北海道新聞社「自然大好き原稿」2014.2 道新をお読みください。

 
クモガタガガンボ 伊達市松ヶ枝町


 ふきのとう(アキタブキ)には男の株と女の株がある  木村益巳    2014.2.1UP

 
 
ふきのとう 雄花(雄株)
 
 フキノトウ種
 
 ふきのとう 雌花(雌株)


我が家の小さな森のこと  木村益巳  北海道新聞連載 2014.1.4UP

   


自然派こそ、温暖化に関心を!!!     木村 益巳     2013.12.30 UP

   
 今年2013年は、超特大の台風30号が、フィリピンを襲い多大な被害が出ました。  日本でも、伊豆大島での台風被害や、各地での竜巻などの巨大化などなど、自然の猛威が強くなっています。気候が凶暴化してきていると言い換えてもよいでしょう。
 これは、殆どが人間の活動による温暖化が原因と考えられています。
 国連IPCC(気候変動に関する政府間パネル)勧告によれば、「温暖化の95%は人類の活動が原因」というのが世界の常識となっています。
 自然が好きだったり、自然をを守るのが自然派なら、何のために人間活動に口を挟むのか?という人がいます。
 まず、人間活動が環境を悪化させ、人間以外の生き物に損傷を与えているのでそれを何とかしたいというのが1つの理由です。
 実は、人間もまた自然の一員であって、自然の多くの恩恵の中で生きている(生かしてもらっている)という事を考えると、人間の為にも自然の状態を良好に保つ必要があるといえます。その顕著な例が温暖化です。氷河が溶ける。海水面が上がることで、国土が失われ国の存亡の危機に立たされている国もあるほどです。危険は差し迫っているといえます。
 細かい事はさておき、
 どのようにしたら、温暖化を食い止める事が出来るのか。日本だけでは効果が薄く又一市民だけがやっても同様で、難しい問題です。
 しかしながら、関心を持ち現実を知る事から始めるほかに方法はないように思われます。
 そこで、自分がどの程度温暖化に負の貢献をしているのか、を知るのが「環境家計簿」です。ここから始めることをお勧めします。伊達市でもやっていますから。
 そうすると、北海道は、暖房がCO2発生が「大」という結果が出ます。そして次に自家用車でしょうか。
 このポンチ絵は、暖房エネルギーを減らすことにつながっています。
 次号で、もう少し詳しく述べさせていただきます。
 


 秋の実 アズキナシ        木村益巳      2013.12.18UP

 
 乾町の大アズキナシ
  11月15日、木々も殆どの葉は落ちて、今はカラマツの黄金色が最後の彩りを見せている。
 裸木の林の中に、まるで花が咲いたように見えるのはアズキナシの実だ。三年ぶりの大豊作、枝ぶりの良い木にぎっしりとついた実はなかなか見ごたえがある。
 乾町にあるこのアズキナシは、伊達市一番の大木ではないかと密かに思っている。 北黄金貝塚などの植樹に使う為、ハクウンボクの実の採取に行った。先週の採取の時はたくさんの実が付いていたのだが、今は殆どが落ちてしまっている。 種を拾おうと地面を探したが、残っているのは白い皮ばかりで肝心の実は見当たらない。
 先客に「採られてしまった」ようだ。先客はネズミな
どの野生の生き物達である。彼らに言わせれば「それはこっちの言うセリフ」という事になるだろう。
 クルミの実やドングリなども落ちる間も無くどんどん
運ばれていく。彼らは厳しい冬を乗り切る為、食料集め に必死なのだ。(2003.11)
 アズキナシの実
 

現の証拠(ゲンノショウコ) 木村 益巳 2013.11.21UP

 ゲンノショウコは、有名な漢方薬、夏に茎、葉を乾燥させて用いる。胃腸に素晴らしく良く効くので「現の証拠」=ゲンノショウコという名がついたそうで、実物を見ていない人でもその名を知る人は多い。
 この花は白っぽく余り目立たない。しかしよくよく見るとなかなか美しく、今までしっかりと見ていなかった事を反省した。西日本では赤花が多いと言うからもっと美しいのかもしれない。
 秋ゲンノショウコが種を飛ばした後、くるりと反り返った形が秋祭りのお神輿のようになる。そこで別名をミコシグサ。花が終わると立派な鞘が出来る。その中に種があるかと思いきや、種は鞘の根元に5個付いていた。種は鞘がはじける時遠くに飛ばされる。
 ゲンノショウコは種を飛ばす装置に随分と資本をかけている。種の飛ばされる距離は2m位と言うから2mmほどの種にしてはずいぶん遠くまで飛ぶものだと感心した。ゲンノショウコが分布を広げる方法はこれだった。これも植物の巧妙な生き残り作戦の一つなのだ。

 
よく見ると、美しい花だった
 
神輿草 根元の種をはじき飛ばす

ヒロハヘビノボラズ(広葉蛇不登)  木村益巳 2013.11.6UP

 
 ともかく面白い名前だと思った。広い葉っぱで、蛇が登らない。何故蛇が登らないのか?  どんなものだろうか? いろいろ疑問は湧く。 メギ科というから、メギを調べる。低木で、花は黄色、赤い実がなって、所々に棘がある。 次に本命。こちらも、花は黄色、赤い実。葉はメギより大きく幅が広い。鋭い棘が沢山ついている。これなら蛇も登れないだろう。    そうか、名前の由来はこれだったんだ。棘は葉が変化したものなんですね。花びら、おしべ、めしべも葉っぱが変化したものと言うから驚きです。 初めて見たのは室蘭の測量山だったが、名前の面白さから一度でその名前を覚えられた、という記憶が有ります。        その後善光寺自然公園のチセ(藁葺き?の家)の道路向かいの岩の上に立派な木をみつけた。アルトリ海岸の祠でも見かけたから思いのほか多いのかも知れない。ぜひ一度ごらんください。(室蘭民報自然いっぱいに連載のもの)
 


イシミカワのこと  木村益巳  2013.10.25UP

    イシミカワは、以前登別のリンドウ群落を見にいった時に初めて見た。美しい実に惹かれ、また逢いたいと思っていたが、なかなかお目にかかれずにいた。
 ところが、なんと町内を散歩している時に発見した。似たような事は他にもある。なかなか見つけられなかったフタリシズカもチョウセンゴミシも、くだんの散歩道にあった。灯台下暗しとはこの事だった。
 イシミカワは実の時がよい。8月下旬に白っぽかった実がピンクになり最後に藍色になる。タデの仲間なのだが実は格段に美しい。
 道端のイシミカワの種を頂き蒔いた。この花にはトゲがあって、それで何処へでも絡みつき這い上がって行く。今は生垣に絡まっているので特に問題は無いが、植える場所には注意が必要かもしれない。
 伊達の記念館野草園の池の近くでも見る事が出来る。ママコノシリヌグイ(継子の尻拭い)などと同じタデ科。


センボンヤリ(千本槍)のこと  木村益巳 2013.10.5up

 秋に種子を飛ばす綿毛が付いた長い花茎が、道端に並んでいる姿から、大名行列で槍の穂先に被せた槍を連想させる事から、千本槍(センボンヤリ)の名がついた。春の花は普通に咲くのに、もう一度閉鎖花が付くというのは面白い。

 
秋に二度目の実が付くが、こちらは閉鎖花で花は咲かず実になる
 
 閉鎖花 開く前 9/29 
 
センボンヤリ 春、花が咲く 5月下旬
 
 センボンヤリUP 谷藤川


木の実 木村益巳 2013.9.29UP
 ----月浦森林自然公園で多くを見かけた----

 
 ホオノキの実と葉 
 
トチノキ
 
左ミズキ   右ニガキ
 
キタコブシ
 
ハクウンボク
 
カンボク
 
コクワ
 
オニグルミ
   


オロフレ山 秋 木村益巳 2013.9.18up

 
ゴゼンタチバナ
 
ツルリンドウ

名前がわかりませんご存知の方、教えてください。  木村益巳  2013.9.15up

 谷藤川渓谷の道端で見ました。8月7日撮影。

   


谷藤川渓谷9月 木村益巳 2013.9.14up

 
ダイモンジソウ(ユキノシタ科))
 
ハナイカリ
 
エゾクロクモソウ(ユキノシタ科)花UP
 
エゾクロクモソウ(ユキノシタ科) ダイモンジソウと似た環境で
 
 オトコエシ(ナデシコ科)花 オミナエシと良く似た花
 
オトコエシ 実


谷藤川の花「シラネアオイ」「オオカメノキ」 木村益巳 2013.8.20UP

 
シラネアオイとマルハナバチ
 
 シラネアオイは一科一属一種、日本特産。野草の中では大輪で見ごたえのある美しい花だ。伊達では紋別岳に大株の花が、登山道の道々に咲く。これはなかなか見事だ。
 平地から山地にかけても結構あちこちで見られるのは嬉しい。下界では5月、オロフレ山では6月が花期だから随分長く見る事が出来るのもありがたい。
 シラネアオイは始め花粉を出す雄性期、その後メシベが花粉を受け取れる雌性期になる。蜜を出さない花なので虫は花粉を目当てにやってくる。谷藤川上流で見たこの花には、マルハナバチのような虫が訪れていた。
 昆虫は下界から高山まで何処に行っても見かけるほどその棲息範囲が広い。だから花たちも虫に受粉を託す生存戦略を立てることが出来たのだろう。その作戦は大当たりして、いまや虫媒花が世界を席巻?している。
 私たちもそのおこぼれに与り美しい花を愛でることが出来る。虫様様なのだから、嫌っては罰が当たるというものだ。


 写真 2012.5.24撮影 伊達市谷藤川上流

 沢山あるのがオシベ・真ん中に1つあるのがメシベ
 
オオカメノキ
 
 オオカメノキ(ムシカリ)
 
 3月。冬の雑木林は灰色の世界ですが、木の枝先で面白いものを見ることが出来ます。
 多くの木の冬芽はうろこ状の小片(芽鱗)にしっかり覆われています。でもオオカメノキ(ムシカリ)はそれが秋には落ちてしまい、冬は裸の芽になっています。
 寒さに負けないかと心配だったけれど、よくよく見ると茶色の星のような毛に覆われていて温かそう。
 写真の丸いのが花になるところ。4月には白く美しい花が咲きます。
 花芽を両側から挟んでいるのは葉となる芽だ。花の頃には丸く大きな亀の甲羅のような葉になります。
 冬芽の形はいろいろあって面白いですね。ムシカリは丸い顔の上にバンザイの両手を上げている様にも見えます。
 あれ、下の方にも顔のようなものが見えます。これは、葉の柄の跡(葉痕)です。オニグルミの葉痕もお猿さんのようで楽しめます。冬の雑木林、いろいろな発見がありそうですね。

写真
  オオカメノキ冬芽2012年2月28日乾町
  オオカメノキ花2005年4月23日谷藤川 
  
 

オオカメノキ
 


伊達東山山裾 木村益巳 2013.8.1UP

 
エゾニワトコ実8/1
 
エゾアジサイ7/
 
イケマに来たセセリ7/
 
オトギリソウの仲間8/1
 
オトコエシ8/1        オミナエシ(黄色)に似ている
 
オカトラノオ(白)に来た虫8/1
 
イブキジャコウソウ8/1
 
 イワアカバナに来たハムシのなかま7/


湿原他にて 木村益巳 2013.7.19UP

 


 ヒツジグサ
 
 サワラン
 
 ツゲの仲間
 
 ジュンサイとヒツジグサ
 
 モウセンゴケ
 
 コバノトンボソウ1
 
 豊浦町 カワトンボ
 
 コバノトンボソウ2

花のオロフレ山6/8 6/16 木村益巳 2013.7.3UP

 
6/8シラネアオイ
 
 6/8ミネザクラ
 
 6/8オオカメノキ
 
 6/8ミヤマスミレ
 
 岩場に咲くチングルマ
 
 6/16チシマキンバイ
 
6/16ミヤマオダマキ
 
6/16ウコンウツギ
 
6/16イワカガミ白
 
6/16イワカガミ

6/1湿原にて 木村益巳 2013.6.19UP

 
 ヒメシャクナゲ
 
 ミツバオウレン
 
 ミツガシワ
 

木のこと 木村益巳 2013.6.13UP

 
 ミズナラの芽生え 昨年秋に落ちたドングリはすぐに根を出す。そして今年の春には芽を出して葉をつける。
 
 ハウチワカエデの花 秋に葉の一部が黄色や赤に紅葉し始める。
 
 オニグルミの雌花 赤い柱頭は花粉を受けやすいつくりになっている。
 受粉するとやがて、根元が膨らんで、胡桃の実が出来る。
 
 オニグルミの雄花 大きなぶら下がった房は良く目立つ。花粉は軽く、風に運ばれ雌しべに到達する。
 
 サワシバの花
 
 ツリバナの花 秋の実のほうが良く目立ちなじみがあるかも知れない。


ミドリニリンソウいろいろ 新冠「判官館」 木村益巳 5/22 2013.5.26UP

 
 
 
 通常5枚のガク片だがおしべが変化した・・・
 
 
雌しべ雄しべともに失ったタイプ
 


室蘭地球岬遊歩道 4/末 木村益巳 2013.5.2UP

 
 オオバキスミレ
 
 タチツボスミレか
 
 室蘭外海 トッカリショを望む
 
 エゾエンゴサク
 
 エゾサンショウウオ卵
 
 一人では咲かない結構にぎやかな ヒトリシズカ
 
 カタクリ
 
 コケの仲間

巨大クスノキ 尾道艮(うしとら)神社 木村益巳 2013.4.9UP

   
  尾道の観光は、細い曲がりくねった路地をぬけたり、石段の続く道を登る事と言ってもよい。
 その石段を登りきった処に千光寺山頂が有る。見晴らし良く瀬戸内の島と海を見る事が出来た。
 下りをロープウエイに乗り、下駅直前にくだんの巨大クスノキが俯瞰するように見えた。
 樹齢は900年とも言われ、市街地で最も古いという、艮(うしとら)神社の境内に鎮座する。
 下から見上げた時も立派だったが、上から見る姿も素晴らしかった。その立派さは全くもって、人間の適うところではない。

連綿と続く、カキツバタとマルハナバチの協力関係 木村益巳 2013.3.2UP

 
 カキツバタとマルハナバチ 6月下旬
  カキツバタの花は、大きな花びら(ガク)、上に向かう細い花びら(花弁)、そして大きな花びらの上にある細い花びら状のメシベ、そしてメシベの下に隠れているオシベから出来ている。
 どれもが3枚づつある。花は桜の様に中央にメシベその周りにオシベそして花びら、ガクが一番外にあるのが基本形だが、アヤメの仲間のカキツバタは随分と違う形をしている。なぜこのような形になったのだろうか。
 カキツバタもそうだが、きれいな色や香りや蜜を出す花達は、虫に受粉という大事業を託している。マルハナバチが蜜を目当てにやって来た。
 大きな花びらに足をかけ、メシベを押し上げてその間に潜り込む。力の強いマルハナバチだからできる芸当だ。 花に潜りこむとメシベの裏にあるオシベの花粉が背中に付くようになっている。これで花にとって目的の半分は達成。マルハナバチも奥に隠されている蜜にありつけた。
 マルハナバチは同じ種類の花を廻るといわれているので、花にとっては誠に都合がよい。別のカキツバタに潜り込み、そこでメシベに花粉を渡してもらえばこれでカキツバタの目的は達した事になる。
 カキツバタはマルハナバチにあわせて、花の形を進化させて来たといってもよいだろう。こうして連面とカキツバタとマルハナバチの協力関係は続いている。


ミドリニリンソウ(緑二輪草) 木村益巳

    春、やや湿り気をおびた疎林では、ニリンソウの花があまり人目を引くことなく咲いている。
 この花は普通は白、中にはピンクがかったものもあり可愛らしい。   花が先祖帰りを起こしたミドリニリンソウ(写真)は、これはなかなかお目にかかれない。花びら(実はガク5-7枚)がまるで葉っぱのような緑一色のものから白と緑の混ざったものまで変化に富んでいて面白い。 
 花(花びら・ガク・オシベ・メシベなど)は元は葉っぱから進化したものと言われている。花は一般的に被子植物の生殖器官を指すが、花について、最近は遺伝子(DNA)を調べる事でいろいろなことがわかるようになった。花を形作る遺伝子の起源はどこにあるのだろうか? 
 進化の過程を逆にたどっていくと、被子植物→裸子植物→シダ植物→コケ植物と続くが、花を形作る遺伝子の起源はどうやらこの過程を経てコケ植物まで遡れるらしい。 
 室蘭市の外海側の観光道路にニリンソウの大群生地があるので、丹念に探すとミドリニリンソウにお目にかかれるかもしれない。ニリンソウは山菜としてよく知られているが、葉が猛毒のトリカブトに似ているので注意が必要だ。キクザキイチゲなどと同じキンポウゲ科に属す。

 ふつうのニリンソウ(花びらは白だけのものが多い)
 

日暈/レンプク(連福草) 木村益巳 2013.2.2UP

   
暈 かさ ハロー 2013.1.28伊達市乾町

 太陽や月に薄い雲がかかった際にその周囲に光の輪が現れる大気光学現象 太陽の周りに現れるのを日暈(にちうん) 
 暈は雲を作る氷晶がプリズムとしてはたらき光が通り抜ける際に屈折する。この雲は多くの場合対流圏(0-11km)上層に発生する巻層雲や巻積雲 巻雲である。ここにある氷晶は多くの場合単純な6角柱の形をしている。 (それぞれの面は60度90度120度のいずれかのプリズムに)
 
 レンプクソウ(連福草)
 ツル状の長い根がたまたま福寿草と連なっていたので、連福草という名がついたとか・・・。
それにしてもなんとも縁起の良い名前をつけたものだ。幸せを呼ぶ花なのかもしれない。別名五輪花(ゴリンバナ)、 たしかに一つの茎に5輪の花が咲いているが、こちらはあまりにもそのものずばりで情緒に欠ける。名前としては連福草の方がずっと良い。イメージが湧かない方は、サイコロを思い浮かべていただきたい。
 

 サイコロの下の部分には茎が付く。そして他の5面には花が1輪づつ咲く。そして面白いのは横向きの4輪の花と上の1輪の花は花びらの数が違うとのこと。上は殆どが4枚。横は5枚が多いという。5面に花をつけるのも不思議な形だが、花びらの枚数の違いはなぜそうなったのだろうか?これも不思議。
 花は5ミリほどで小さいし、草丈も低く8から15センチ程度。花の色もご覧の通りで目立たない。それで、多くの人はそのまま通り過ぎて行ってしまうのだが、この花のふたつの不思議は一見の価値有り。こんな花は他には見たことがありません。4月から5月湿った林内で花を見る事ができます。北海道〜本州(近畿以東)、一科一属一種。一人ぼっちのこの花にご注目を。  
          撮影 豊浦町森林公園(礼文華) 2009年5月6日  

子育てをする花バチ 木村益巳 2013.1.1UP

   
 秋、道ばたや荒れ地でハチジョウナが黄色い花を咲かせている。花が甘い蜜を作り美しい色や形をしているのは、本来は人間の為ではなく虫を呼び寄せたいからである。
 ハチジョウナにやって来たのは花バチ。身体中を花粉だらけにして、花粉(蜜)集めに余念がない。 花バチは毛がフサフサしていて花粉がつきやすく、口には長い舌が折りたたまれていて花の奥の蜜を吸えるようになっている。
 よく見ると後ろ足に黄色の丸い団子状のものを付けている。これは花粉団子。これを花バチは子育ての為巣に持ち帰るのだ。
 花バチは効率的に密や花粉を集めるために同じ種類の花を続けて訪れ、その為の高い学習能力を持っているという。花粉を運んでもらいたい花にとってこんなにありがたいことはない。
 花粉が違う花に運ばれても無駄になるだけだからだ。花も又、同じ種類の虫に訪れてもらうための進化をしてきたという。花バチたちの受粉のおかげで、花が終わるとハチジョウナは白い綿毛をつけた実になるのである。  
 
 ハチジョウナ10月
 


 根が無くなる植物 木村益巳 2012.12.24up

  問題です。
 ●それは山や野に生えています。
 ●それは花や実をつけます。●.つる性です。●葉はウロコのような形で緑色ではありません。
 ●小さい花は夏から秋に咲き淡青白色です。●はじめ根が有り地上に生えます。
 ●他の植物に巻きついてやがて根は無くなります。●栄養は巻きついた植物から横取りします。
 さてなんという植物でしょうか、考えてみてください。

 この植物、以前に伊達の太陽の園近くにあったが、道路整備で絶滅してしまった。探していたところ、室蘭の白鳥台付近の国道ふちで再会をはたすことができた。
 そこはクズ・ナデシコ・ハギ・オバナ・オミナエシなどの秋の七草を見に行く所だ。クズが地面いっぱいに広がっているその上をこの植物が這い広がっていた。それはクズの葉柄に巻きついたり、オオアワダチソウ(黄色い花が咲く)の茎に巻きつきその接触面はまるで一種類の植物のように融合して見えた。
 言い遅れたが植物の名は「ネナシカズラ」という。このネナシカズラは、なんという変った生き方をしていることか。現時点でネナシカズラにとって生きる道は、寄生を続けることしかない。自立できずに一生を送る。なんと悲しいことか。
 
 
 ネナシカズラ 根は無くなり、他の植物に巻きつき、そこから栄養を奪い取る
 
 ネナシカズラの花 9月

雪原にて 木村益巳 12.12.12UP

 
 シカのようだ。 牧草地の枯れ草を食べた跡

 
 これはなんの足跡? しっぽの跡があるのでネズミらしい

 
エゾリスの足あと
 
 12月でもまだヤマブドウが落ちていない。冬場の貴重な食糧です。食べるのは誰?


12月 新聞掲載「月浦森林公園」ほか  木村益巳 12.12.3UP 

    ←左は、北海道新聞の地方版「自然大好き」ですが、
2ヶ月に1回程度の掲載をもうかれこれ10年程度続けている。
 室蘭民報の「自然いっぱい」は月1回程度でやはり自然に関る記事を掲載していただいている。これもそろそろ10年になる。篠原さんの連載も有ります。
 興味のある方はご覧下さい。




 ↑ツタウルシ。
 他の紅葉に先駆け、鮮やかな赤に染まる。これで押し葉を作って見たくなるほど、その色は鮮やかである。
 しかし、ツタウルシはウルシの中でも一番ひどいカブレを引き起こすから、用心しなければならない。
 葉は3枚で一組。春の芽吹きの頃は赤くつやつや光っている。そのご緑色になる。つる性なのでどこにでも這って歩くし、木に巻きつき頂上まで登っていく。
 伊達の開拓記念館「野草園」にも、今迄無かったはずのツタウルシがいつの間にか生えて来ている。
 種を鳥が運んでくるのではないかと思うが、まだ確認できていない。
 紅葉の時はその美しさに見とれる時もあるが、困った相手でもある。
 

    霧雨の中、観察会の下見に行った。チリリンロードから見える昭和新山は煙っていた。
5月末、ズミが紅色の蕾を付けて、ことのほか美しかった。前回ツチグリ(土栗)という面白いキノコを見つけたので探していると、草むらに沢山の小さな水玉が出来ているのを発見した。
 虫眼鏡で見ると、その一つひとつはまるで水晶の玉のように美しかった。それはクモの糸のおかげともいえる。水玉がつくのはどうしてか、クモが出す粘々に水滴がつくのだろうか? 
 そんな事を考えていると又もや違う疑問が湧いてきた。クモはどんな生活をしているのだろうか?「クモの私生活は」? 「自然の中にいらないものは何もない。なにかの役にたっている」といわれている。 
 嫌われることの多いクモだってそうだ。まー、
しかし、自然からはみ出し、自然を元に戻せな
いほど汚し・壊し、資源を食い尽くしている「人間」だけはその仲間に入れて貰えないんじゃーないかと心配になってしまうが・・・。
そんなことを考えながら湿地を覗くと、オオヨシキリがギョギョシ・ギョギョシと喉を震わせ精一杯さえずっている。もう子育てに入ったのだろう。  クルミも真っ赤な雌花を咲かせ実をつける準備に余念がない。さあ、明日は子供たちと自然の面白さ・不思議さについて話をしよう。                   チリリンロード2005.5.27




種は雨に運んでもらう、フデリンドウ 木村益巳

 
 6月のフデリンドウの種 (月浦森林公園)
 
  フデリンドウの花は5月に咲く

  フデリンドウは、秋に咲くリンドウが多い中で、春に咲く花です。小さい花は見つけようと見ていないと、すぐに
 見逃してしまいそうです。この花の種の時期にはなかなか行き会わなかったのですが、ついに見る機会があり
 ました。みんな上を向いているのは、雨粒に弾き飛ばして貰い分布を拡げる為のようです。
  この花は二年草の為、毎年同じ場所で見られるとは限りません。種が飛ばされたところで新しい命が芽生え
 るからです。


月浦森林公園1 10/31 木村益巳

 
 森林公園入り口
 
 
 公園でみたきのこ
 
 倒木のおかげでヤドリギを近くで見ることが出来る
 
 ヤドリギの根の部分 しっかり宿主に食い込んでいる。
 光合成もするが、栄養をぶん取る。
 
 マタタビ 結構美味しい
 
 ヤマシャクヤク実

 
 ツチハンミョウの仲間
 
 ドングリ(ミズナラ)・トチノキの実



10月きのこ  木村益巳
 これらの、きのこは、伊達市東関内の林の中で見かけたものです。
 広葉樹・針葉樹(トドマツ)の林。
 色も形も様々でとても面白い。土にはえているもの。木にはえているもの。
 食べられるきのこもあるかもしれないが、それ以前に、きのこ・カビの菌類は、
植物・動物の遺体を、時には生きているものに取り付いて消化する。
 他の微生物の助けも借りるかもしれないが、菌類がいる御蔭で、分解が進み、
土に戻される。戻された土は植物が利用する。
 もしも菌類がいなければ、林の中は落ち葉や枯れ木で埋まる事だろう。
 遺体も十分にはかたずかない。
 植物は、自分で栄養を造る生産者だから、植物がいなければ、それを食べる
動物も菌類も生きてはいけない。そして菌類は分解者として働いている。
 ただ、植物や菌類に依存して生きている動物は、一番役に立たない存在なの
かも知れない。

       
       
       
       
       
   




秋の野の花・実9月  木村益巳

 
 赤まんま 毎年のように出てくる畑の雑草。
 
赤まんま(イヌタデ) 畑いっぱいに咲く姿を久しぶりに
見た。イヌタデだって、ここまでになると素晴らしい。
 
 アキノウナギツカミ(秋の鰻掴) 茎に多数のトゲが
 ある。これならヌルヌルの鰻も捕まえられる。
 
 イシミカワ(石実皮) ミゾソバの仲間だが鋭い
 トゲにご注意。青い実が美しい。
 
 ノブドウ(野葡萄) つる性。この美しい実は虫の寄生で
 このように色づくとか。
 
 マムシグサ(蝮草) 真っ赤になるのは鳥に運んで
 貰いたい為らしい。始め男の花だが或年突然女に
 
 ヤマシャクヤク(山芍薬) 白い清楚な花とは対照的。
 
 ツリフネソウ(釣船草) キツリフネは多いが・・。


アルトリ海岸の植物 木村益巳 9/1UP

 
キンギンボク(金銀木)実 実が二個づつ付く
 
 キンギンボク花 白から黄色に変化する
 
 ハマヒルガオ
 
 ハマヒルガオ実
 
 ハマナス
 
 ハマナス実

 カセンソウ
 
 エゾノカワラナデシコ

 コウボウムギ
 
 ノコギリソウ



8月路傍の花 木村益巳 8/9UP

 
 ヒルガオ
 
 ツユクサ オシベは3種類6本もある

 ゲンノショウコ
 
 ガガイモ 毛むくじゃらの花びらに突き出たメシベ
 
 ミズヒキの花は4まいの花びら
 
 キンミズヒキ

 道端の雑草 ミチヤナギ
 
 ミチヤナギ 花はとても小さい


7月の花と実 
木村益巳

 
 エゾニワトコ

 エゾアジサイ 
 
 オオウバユリ
 
 クサレダマ
 
 クルマユリ
 
  イケマ


カモメの雛 7/6  木村益巳
豊浦町礼文華海岸の島(岩礁)で毎年オオセグロカモメが子育てをしているようです。
写真はまだ生まれて間もないと思いますが、すでにかなり大きくなっているものもいました。

   
いまにも落ちそうな場所ですが、立派に育っています。
 
礼文華海岸の岩礁で育つカモメの雛


6月は木の花の季節 
木村益巳

 
                     6/13 トチノキ(洞爺湖畔)↑→


 6/13カンボク↑、秋には赤い実がなる ハクウンボク(白雲木) →      
 
 
   6/13ホオノキ
 
  
 
 6/8シウリザクラ↑壮瞥町              シウリザクラ→
 


記念館野草園 サクラソウ・クロユリなどなど 6/3 

 

 
 伊達開拓記念館「野草園」では、写真の、サクラソウ(赤紫)・クロユリ・エゾカンゾウ(橙色)・オドリコソウ(白)が満開。他にコンロンソウ・マイヅルソウ・オオチゴユリ・ウラシマソウ・マムシグサ・クサノオウ(黄色)・オオアマドコロ・センダイハギ・オダマキの仲間などが咲いています。
   



記念館野草園 シラネアオイ咲き始める 5/2 木村益巳

   伊達開拓記念館の野草園で、春の花がさいています。
まだキバナノアマナが沢山。カタクリ、エンレイソウ類、ニリンソウそして
シラネアオイも咲き始めました。
これから、ヒトリシズカ、サクラソウ、クロユリなどが咲きます。



有珠「ポロノット」「善光寺自然公園」4/20〜4/28  木村益巳

 
   
 コジマエンレイソウ  キクザキイチゲ
 アズマイチゲ  ナニワズ
 カタクリ  ヒナスミレ
 エゾエンゴサク  ベニチャワンタケ

 春爛漫。野の花は今が見頃です。
 コジマエンレイソウ・ナニワズ・カタクリ・アズマイチゲは善光寺・ポロノットの両方で見る事ができます。

 
 


野の花が咲き始めた、アヤメ川自然公園 4/12

    
 キクザキイチゲ(白)

 伊達市アヤメ川自然公園でも春の野の花が咲き始め
ました。ここは、小川のせせらぎを聞き、雑木林の続く公園に行ってみてはいかがですか。

 アズマイチゲヤ、キバナノアマナも咲き始めました。
 運がよければ、エゾリスが近くまでやってきて可愛い姿
を見せてくれます。小鳥たちの囀りも聞こえる季節です。
 
   
 キクザキイチゲ(薄紫)

 キクザキイチゲは白色が多いのですが、この公園には
薄紫のキクザキイチゲも咲いています。
 ハエの仲間が花粉を食べにやってきました。
 虫は嫌い、と言う人もいるかもしれませんが、虫は花達
にとっては、花粉を運び受粉を助けてくれる、大切なお客
さまなのです。

     
 フクジュソウ
 
他の花に先駆けていち早く咲く福寿草には虫たちが沢山やってきます。パラボラアンテナのような花は陽光を集め温かい場所は虫たちにとってとてもありがたい場所です。食べ物も、体を活発に動かす為の温度も与えてくれるからです。花は花粉を運んでもらい、コンペイトウのような実をつける事が出来るわけです。


福寿草が咲きました(開拓記念館)3/22

     
福寿草は他の花に先駆けて、いち早く春を伝えてくれる花です。今年は開拓記念館で3月中旬から咲いています。
 ポロノット森林公園(有珠)などでも見る事ができます。






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