2015.3.14
福寿草が 木村益巳 2015.3.4UP
乾町3/3 今年は雪解けが例年よりはやいですね。 |
2/25乾町散歩道の林で「アトリを100羽から150羽くらいの群れをみました。 2月下旬から3月。我が家の庭にも10羽程度。近くの畑には10〜30羽程度の群れがやってきています。 |
冬の楽しみ おさるさん? ひつじさん? 木村益巳 2015.2.20UP
林のある道を散歩すると、よく見かけるのが「オニグルミ」、枝先を見るとまるでおさるさんか ひつじさんの顔のような模様にでくわす。これは葉っぱ(の柄)が落ちた痕(葉痕)。木の種類 で葉痕もちがって面白い。 |
ミニミニ「伊達周辺の野の花」図鑑(1) 木村益巳 2015.2.3UP
キクザキイチゲ紫系 アヤメ川自然公園などで見ることができます |
キクザキイチゲ白系 |
キクザキイチゲ実 |
アズマイチゲ 花びらの付け根が紫がかる |
夏の花 アラゲハンゴンソウ 木村益巳 2015.1.23UP
ハンゴンソウには、在来のハンゴンソウがあり、 帰化植物のオオハンゴンソウもよく知られているが、このアラゲハンゴンソウも帰化。 この花のつぼみの頃は手鞠を連想。花が完全に開いてしまうと、あまり面白くはないが、右のように花びらが開き始めの頃は花びらの質感もよく、額の毛がまた面白い。 |
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新年の乾町 木村益巳 2015.1.7UP
元日 有珠山 昭和新山 洞爺湖中島 羊蹄山 散歩道からの写真です。河畔林に沿って緩やかに上って行くと、裸木をわたっていく小鳥たちの鳴き声。雪原には、いろいろな 動物の足跡がつづく。キタキツネ・エゾシカ・ネズミ・エゾリスそして、散歩の犬も。雪の上でこの時期虫にも出会う。ハエ・クモ・ 黒いカワゲラ・ガガンボなど羽があるものも。特筆するのはクモガタガガンボ。 |
エゾリスの足跡 ネズミ?の足跡 |
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クモガタガガンボ 氷河期の生き残りらしい |
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我が家の軒先は年が開けてもまだ緑がある。ハコベとヒメオドリコソウ。 昔はミヤマホウジロがここに来ていたが・・・・。 |
28年目にして庭に、初めてコゲラがやって来た 1/7には2羽同時に。うれしいことです。 |
北海道新聞「自然大好き」12/16 木村益巳 2014.12.30UP
花の形とやってくる虫の関係(1) 木村益巳 2014.12.20up
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1.キツリフネ 大きく複雑な花へは、マルハナバチがよくやってくる。 トラマルハナバチか? キツリフネは蜜を奥の細い部分 に隠している。虫は蜜を得る為に潜り込み長い口を差し 込む。花は花粉を虫に付ける事に成功し、後は同じ種 類の花に届けてもらうだけだ。マルハナバチは同じ種類 の花を訪問する習性があるからありがたい存在だ。 |
来春の準備はすでに 野草たち11/26 木村益巳 2014.12.1UP
キクザキイチゲ |
キバナノアマナ |
オオウバユリ 新しい百合根 |
サイハイラン |
不思議な鏡箱 木村 益巳 2014.11.13UP
11/14〜16 豊浦公民館・ジォカフェで展示。
木材を仕入れ、鏡を切ってもらい、つくりました。 |
入れるもので、様相が「がらり」と変わります。 |
北海道新聞「自然大好き」連載10月 木村 益巳 2014.10.28UP
2014.10.4UP
年に2度の花期、でも二度目は咲かない「閉鎖花」
ヘビの名のある花 木村益巳
スミレ 春にはあの「菫色」の花が咲くが、 秋にもう一度蕾が出来たと思っていたら、いくらたっても 咲かない閉鎖花だった。開いたら種が3列もあった。 すこしづつ、鞘が狭まり、種は弾き飛ばされ、2列に、一列 に、ついには、「そして誰もいなくなった」(クリスティ) |
センボンヤリ(千本槍) 春には白い花びらの花。秋には蕾(写真)が出来るが 直ぐにたんぽのような実になる、これも閉鎖花。 |
これも蛇 マムシグサの仲間(蛇の松明)) |
こちらも蛇の名前がある ヘビイチゴ 小さな粒粒はタネ。食べられるイチゴ も粒粒がありますね。よくみるとかわいいんですが・・・ |
これも蛇 ヒロハヘビノボラズ(広葉蛇登らず)鋭いトゲがあり 蛇も登れない・・・。伊達の海岸線など 善光寺自然公園 |
夏秋 石実皮 女郎花 蝦夷禊萩 木村益巳 2014.9.19UP
イシミカワ9/中 以前、登別温泉「日和山」近くのリンドウを見ていて、偶然 見つけた。伊達に戻り、散歩道で再会。種を 蒔いたら、生垣を這って歩いている。トゲが鋭い。もう直ぐ ピカピカの黒い実になる。 |
オミナエシ 秋の七草 8月から9月とまだ咲いている。 |
エゾミソハギ ボンバナ 8月 |
エゾミソハギ 水につけておくと、2週間程度で発根する。野草園に植えつける為増やしている。 |
北海道新聞記事(連載)9/7 2014.9.7UP
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8/下 野の花 木村益巳 2014.8.31UP
ヤマジノホトトギス14.8下 登別市 |
タマゴタケ 14.8下 |
ジャコウソウ 14.8下 登別市 |
タマゴタケ 14.8下 |
オロフレ峠・オロフレ山こんな花見つけました 木村益巳 2014.8.11UP
モウセンゴケ 高層湿原の代表種、何故オロフレ峠とオロフレ山に あるのか不思議ですね。2014.8上旬 |
ヤナギラン 2014.8上旬 オロフレ峠でみかけました。 |
オオヤマサギソウ 距がものすごく長い。鷺の名をもらっていますが、天使のように見えませんか オロフレ山2014.8上旬 |
雨竜沼湿原7/中旬 木村益巳 2014.7.30UP
4km×2kmもの広大な高層湿原 池とうは100数十個 木道は4km 6月はまだ雪がある豪雪地帯。さまざまな花が咲き乱れる。
エゾカンゾウ |
エゾノシモツケソウ |
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池塘 |
イワイチョウ |
ヒオウギアヤメ |
クロバナハンショウヅル |
ワタスゲ |
シナノキンバイ |
ツルコケモモ |
ホソバノキソチドリ |
ウリュウコウホネ? |
クワとコクワ 木村益巳 2014.7.12UP
2つに共通なことは、どちらも食べられる美味しい実がなります。そして、株が男と女が別々に存在します。
2014.7.6 ヤマグワ 黒く熟すと甘酸っぱく美味しい。 実がなるということは女の株。男の株は花は咲きますが 実はなりません。 |
2014.7.6 コクワ 花の中心部分を見ると子房(コクワの実になる)が 丸くみえる。これも熟すととても美味しい。これは女の株。 |
今年はハルニレが大豊作「全道的!?」 木村 益巳 2014.6.28
少し前に散歩中にハルニレが枝と言う枝に、それはそれは見事な緑色の花をつけているように見えたが、これが実だった。ボラ・レンの仲間から野幌で豊作だが、他の地域はどうか?との問い合わせがあった。何人かの仲間から自分の地域もそうだという回答が寄せられ、どうやら北海道中が今年はハルニレが大量結実をしている事がわかった。我が家では毎年庭にハルニレの子供が芽生えるが、今年は大量の芽生えは起こるのか興味津々で見ているところだ。 (会報・きむら) 追記。その後、我が家の畑にも、庭にも、ポットの中にも、いたるところで発芽して大変な数になっている。畑1m×1mで約260をカウントした。2014.6.28 |
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ハルニレの結実---まるで緑色の花のように見えた |
ハルニレの実拡大 |
落ちた実 |
芽生えたハルニレ 丸いのは子葉、中から本葉。 |
ヤマシャクヤク 木村益巳 2014.6.17UP
6月は木の花の季節 木村益巳 140608UP
ホオノキ・ツリバナもすでに咲いて、カンボクも咲き始めました。あと少しでハクウンボク(白雲木)ツルアジサイなどが・・・。
なんの花? → |
トチノキ 6/7 湖畔・月浦森林公園も多い |
なんの花?→ |
ミズキ 6/7湖畔 |
なんの花?→ |
シウリザクラ6/7 湖畔 |
2014.6.2UP
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ヤツガシラ(野鳥)がやって来た 木村益巳 2014.5.5
この鳥、滅多にお目にかかれないらしいが、何故か、我が家の庭に現れた。伊達では篠原盛雄さんが確認している鳥だが、勿論私は初めてのご対面。うれしい日となった。 5月5日朝7時過ぎ、庭にどこか雰囲気の違う鳥が降り立った。よく見ると、なんと、ヤツガシラではないか。盛んに歩き回り、地面の虫を食べている様子。見ることが出来たのは5分程度。 嬉しい事に窓から4〜5mまで近づいてくれた。24mm〜100mm(35mm換算)のカメラでパチリパチリ。証拠写真を撮る事ができた。部分引き伸ばしで掲載した。 朝起きる前、いつものアカゲラのドラミングとも、ツツドリの声とも違う、「ぽぽ・ぽぽぽ・・」というような声が聞こえていた。どうやらヤツガシラの声だったようだ。 ---我が家周辺の環境--- 伊達市の東山(紋別岳)の裾野にある農業地帯。乾町。 家は麦畑とシャミチセ川の河畔林の間にある。 オオルリ・キビタキ・クロツグミなどがやってくる年が多い。 |
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北海道新聞「自然大好き」をご覧ください 2002年から連載 2014.4.16UP
パソコンXP騒動「始末記」 木村 益巳 2014.4.6
Core2-Duo 2.4GHz XPはウインドウズ7に変身した。 |
長らく使っていたパソコンの大元のソフト(OS)がついに見限られることになった。ウインドウズXP が4月8日で。そうするとその後は、ウイルスに罹る可能性が高くなる。ウイルスといってもインフルエンザなどの事ではなく、パソコンに進入し個人情報を盗んだり、パソコンが動かなくなったりすること。 ウインドウズXPさえそのまま使えれば、何の苦労もせずにすむものを・・・。今のままで何の不満もないし・・・。これはマイクロソフト(OSソフトのウインドウズを販売している世界最大?の会社)の陰謀だ、などとブツブツいいながらいたが・・・。とはいいつつ、このままにするわけにもいかない。 以降その始末記である。興味のある方のみお付き合いください。 私のパソコン(デスクトップタイプ)は6年以上使ったものだが、どうしたらよいか、いろいろ考えた。パソコンを買い換えるのは一番簡単だけれど、そうはしたくない訳がある。 ひとつは、まだ性能からいっても使用可能。デスプレイも19インチとそれなりに大きく見やすい。もうひとつは、地球温暖化を少しでも防ぎたいと思っているので、大量生産大量消費にはできる限り抵抗したい気持ちもあった。だから簡単に買い替えをしたくなかった。 そこで、今のパソコンを使って、①OSを入れ替えし、②メモリーを増やす。そして、③文章用、表計算用などのアプリケーションソフトが10年も前のものなので、新しいものに入れ替える事にした。基本的にはこれだけをやってみることになった。 自分ひとりでこれをやるのは心もとない。その時、伊達にパソコン教室があって、パソコンの故障や、今回のような事にも対応してくれるらしいことを聞いた。それで早速話しを聞きに行き、結果は指導してもらうことになった。パソコン教室の生徒になったわけです。 まずOSをウインドウズ8にするか「7」にするか、から始まった。「8」は今流行りのスマートホンの画面に対応したもので、今まで慣れ親しんだXPとはいかにも違う。そこで、1つ古いOS「7」にした。「8」は新しすぎてついていけそうも無いのが真相だが。「7」に種類があるが細かい事は省略する。 次は、メモリーを選ぶ。まず自分のパソコンに合うものを探さなければならない。パソコンの中を開けてみて今のメモリーをしらべ、パソコン会社にメールをいれ確認した。 これらをメールで注文をして無事入手。いよいよ、作業開始。メモリーを4 G増設する。ソケットにメモリーを差し込むのだが、やはり緊張する。しかし見事?成功。あわせて6Gになった。(OSを64bitにした為この程度あるのが望ましい) 「7」にしても万一動かない事を想定し、元に戻せるように「バックアップ」をとる。 次にOS「7」をインストール。これも無事に終わった。 すぐにウイルス対策ソフトをいれる。インターネットができるようにし、メールソフトもネットから「ウインドウズLiveメール」をダウンロードする。XPのとき使っていた、「アドレス帳」「データ」「アカウント設定」などをUSBに取り込んでおいて、「7」のパソコンに取り込む。これで今まで使っていた環境?でメールが使えるようになった。 次は、アプリケーションソフトだが、今まで使っていたマイクロソフトOfficeはやたらと高価だ。ワード、エクセルに、スライド上映で使うパワーポイントも入れると2万円程度する。これは、痛い。そこで、ちょっと疑問符もあるが、キングOfficeを試すことにした。こちらは上記3つがそろって4000円台。そしてプリンターのドライバーを再インストール。 次に行ったのが、森ネットで皆さんに見ていただいているホームページ用ソフト。すでに、2年以上運用しているが、今回パソコンをいじったので、自分のパソコンにホームページの今までのデータがなくなった為だ。ホームページの書き換えができるようにするため、プロバイダ(ぷらら)からデータを読み込む作業が発生した。これもなんとかクリアー。最後に、デジカメ用ソフト「オリンパスViewer」をインストール。 ここにいたる間に、先生は、パソコンを使いやすくする為に、たとえば、ハードデスク内を二つに分けて(パーテーションを切る)片方にはシステムだけをいれ、片方には増え続けるデーターを入れるように設定を変えてくれた。ウインドウズのアップデート・デフラグなども時間がかかるがしっかりやってくれた。パソコン教室での作業は4日間。他に自宅で最低1〜2日の作業。あとは使ってみてのお楽しみ。苦しみが待っているかも知れないが・・・。 久々にパソコンの勉強をさせていただいた。ひょっとして、これは、マイクロソフトのおかげかな? |
中を開けて、メモリーを差しただけ。 |
笹刈りで、エゾエンゴサク・カタクリの大群落へ 木村益巳 2014.4.15UP
ニセコ町駅前 |
伊達アヤメ川自然公園などで、今年はエゾエンゴサクの花が多く咲いた。しかしそれはあちこちにあるという程度。水色の絨毯が敷き詰められた様なエゾエンゴサクにお目にかかりたいと思っていた。折り良く「そんな処があるよ」と教えていただき早速見に行った。 そこはニセコ駅近くの斜面。遠くからでもエゾエンゴサクの水色、そしてカタクリの薄赤紫色が見える。雑木林の中の斜面一帯がエゾエンゴサクとカタクリで埋め尽くされていた。はやる気持ちを抑えゆっくりと階段を上る。すると目の前いっぱいに水色のエゾエンゴサクの大群落が出現した。息を呑むほどの美しさだった。殆どがエゾエンゴサクの処、カタクリばかりの処、両者が混ざりあっている処。縦横にある遊歩道を歩く。なにも考えず歩く。ただただ感動。沢山の人が見に来ている。 ここ桜丘公園は長さ数百メートル、幅100メートル余りだろうか。ニセコ町にはすごい処がある。笹を刈ったであろう事は、公園の境目まで笹が迫っている事でわかる。他にどんな苦労があったのだろうか。札幌で、カタクリ群生地をさらに広げようと「笹刈りボランティア」を募っている。伊達も自然豊かな地、カタクリなども多い事から、笹を刈り少しの手入れをすればニセコに負けないカタクリの大群落地に出来るのではないだろうか。 室蘭民報「自然いっぱい」掲載2004.5 木村益巳 |
雪道で出会う虫たち 木村益巳 2014.2.21UP
1〜2月は、日中でも気温がやっとプラスだったり、零下の凍りつくような日が随分ある。それでも散歩すると、道端の雪の上で、様々な虫が這い回っているのを目にする。例えば、ハエや蜘蛛の仲間、ガガンボ、カワゲラやトビムシの仲間などだ。中には氷河期の生き残りのクモガタガガンボという、かわった虫にも出会う。 このクモガタガガンボは1kmの間に5〜6匹程度と数少ない虫だ。写真を撮ろうと3匹ほど連れ帰った事がある。ところが入れ物から出してみるとなんと交尾状態になっていた。この寒さの中で繁殖行動がある事には驚いた。撮影後は自然に戻した事は言うまでもない。羽虫も繁殖行動をしていたから、それは珍しい事ではないのかもしれない。 雪道にゴマ粒よりもっと小さな粒が沢山ばら撒かれている事がある。よくよく見るとその粒が跳び跳ねている。トビムシだった。体長は1.5mm前後と極端に小さい。その数は多い時には道路沿い100mの間に数千から万の単位になる。よく「5万と居る」と言うと、大法螺に聞こえるが、これは事実だ。 冬に雪の上でいろいろな虫が生きている事を知ったのは、最近のこと。不明を恥じながら、自然は奥が深いとつくづく思う。 北海道新聞社「自然大好き原稿」2014.2 道新をお読みください。 |
クモガタガガンボ 伊達市松ヶ枝町 |
ふきのとう(アキタブキ)には男の株と女の株がある 木村益巳 2014.2.1UP
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ふきのとう 雄花(雄株) |
フキノトウ種 |
ふきのとう 雌花(雌株) |
我が家の小さな森のこと 木村益巳 北海道新聞連載 2014.1.4UP
自然派こそ、温暖化に関心を!!! 木村 益巳 2013.12.30 UP
今年2013年は、超特大の台風30号が、フィリピンを襲い多大な被害が出ました。 日本でも、伊豆大島での台風被害や、各地での竜巻などの巨大化などなど、自然の猛威が強くなっています。気候が凶暴化してきていると言い換えてもよいでしょう。 これは、殆どが人間の活動による温暖化が原因と考えられています。 国連IPCC(気候変動に関する政府間パネル)勧告によれば、「温暖化の95%は人類の活動が原因」というのが世界の常識となっています。 自然が好きだったり、自然をを守るのが自然派なら、何のために人間活動に口を挟むのか?という人がいます。 まず、人間活動が環境を悪化させ、人間以外の生き物に損傷を与えているのでそれを何とかしたいというのが1つの理由です。 実は、人間もまた自然の一員であって、自然の多くの恩恵の中で生きている(生かしてもらっている)という事を考えると、人間の為にも自然の状態を良好に保つ必要があるといえます。その顕著な例が温暖化です。氷河が溶ける。海水面が上がることで、国土が失われ国の存亡の危機に立たされている国もあるほどです。危険は差し迫っているといえます。 細かい事はさておき、 どのようにしたら、温暖化を食い止める事が出来るのか。日本だけでは効果が薄く又一市民だけがやっても同様で、難しい問題です。 しかしながら、関心を持ち現実を知る事から始めるほかに方法はないように思われます。 そこで、自分がどの程度温暖化に負の貢献をしているのか、を知るのが「環境家計簿」です。ここから始めることをお勧めします。伊達市でもやっていますから。 そうすると、北海道は、暖房がCO2発生が「大」という結果が出ます。そして次に自家用車でしょうか。 このポンチ絵は、暖房エネルギーを減らすことにつながっています。 次号で、もう少し詳しく述べさせていただきます。 |
秋の実 アズキナシ 木村益巳 2013.12.18UP
乾町の大アズキナシ |
11月15日、木々も殆どの葉は落ちて、今はカラマツの黄金色が最後の彩りを見せている。 裸木の林の中に、まるで花が咲いたように見えるのはアズキナシの実だ。三年ぶりの大豊作、枝ぶりの良い木にぎっしりとついた実はなかなか見ごたえがある。 乾町にあるこのアズキナシは、伊達市一番の大木ではないかと密かに思っている。 北黄金貝塚などの植樹に使う為、ハクウンボクの実の採取に行った。先週の採取の時はたくさんの実が付いていたのだが、今は殆どが落ちてしまっている。 種を拾おうと地面を探したが、残っているのは白い皮ばかりで肝心の実は見当たらない。 先客に「採られてしまった」ようだ。先客はネズミな どの野生の生き物達である。彼らに言わせれば「それはこっちの言うセリフ」という事になるだろう。 クルミの実やドングリなども落ちる間も無くどんどん 運ばれていく。彼らは厳しい冬を乗り切る為、食料集め に必死なのだ。(2003.11) |
アズキナシの実 |
現の証拠(ゲンノショウコ) 木村 益巳 2013.11.21UP
ゲンノショウコは、有名な漢方薬、夏に茎、葉を乾燥させて用いる。胃腸に素晴らしく良く効くので「現の証拠」=ゲンノショウコという名がついたそうで、実物を見ていない人でもその名を知る人は多い。
この花は白っぽく余り目立たない。しかしよくよく見るとなかなか美しく、今までしっかりと見ていなかった事を反省した。西日本では赤花が多いと言うからもっと美しいのかもしれない。
秋ゲンノショウコが種を飛ばした後、くるりと反り返った形が秋祭りのお神輿のようになる。そこで別名をミコシグサ。花が終わると立派な鞘が出来る。その中に種があるかと思いきや、種は鞘の根元に5個付いていた。種は鞘がはじける時遠くに飛ばされる。
ゲンノショウコは種を飛ばす装置に随分と資本をかけている。種の飛ばされる距離は2m位と言うから2mmほどの種にしてはずいぶん遠くまで飛ぶものだと感心した。ゲンノショウコが分布を広げる方法はこれだった。これも植物の巧妙な生き残り作戦の一つなのだ。
よく見ると、美しい花だった |
神輿草 根元の種をはじき飛ばす |
ヒロハヘビノボラズ(広葉蛇不登) 木村益巳 2013.11.6UP
ともかく面白い名前だと思った。広い葉っぱで、蛇が登らない。何故蛇が登らないのか? どんなものだろうか? いろいろ疑問は湧く。 メギ科というから、メギを調べる。低木で、花は黄色、赤い実がなって、所々に棘がある。 次に本命。こちらも、花は黄色、赤い実。葉はメギより大きく幅が広い。鋭い棘が沢山ついている。これなら蛇も登れないだろう。 そうか、名前の由来はこれだったんだ。棘は葉が変化したものなんですね。花びら、おしべ、めしべも葉っぱが変化したものと言うから驚きです。 初めて見たのは室蘭の測量山だったが、名前の面白さから一度でその名前を覚えられた、という記憶が有ります。 その後善光寺自然公園のチセ(藁葺き?の家)の道路向かいの岩の上に立派な木をみつけた。アルトリ海岸の祠でも見かけたから思いのほか多いのかも知れない。ぜひ一度ごらんください。(室蘭民報自然いっぱいに連載のもの) |
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イシミカワのこと 木村益巳 2013.10.25UP
イシミカワは、以前登別のリンドウ群落を見にいった時に初めて見た。美しい実に惹かれ、また逢いたいと思っていたが、なかなかお目にかかれずにいた。 ところが、なんと町内を散歩している時に発見した。似たような事は他にもある。なかなか見つけられなかったフタリシズカもチョウセンゴミシも、くだんの散歩道にあった。灯台下暗しとはこの事だった。 イシミカワは実の時がよい。8月下旬に白っぽかった実がピンクになり最後に藍色になる。タデの仲間なのだが実は格段に美しい。 道端のイシミカワの種を頂き蒔いた。この花にはトゲがあって、それで何処へでも絡みつき這い上がって行く。今は生垣に絡まっているので特に問題は無いが、植える場所には注意が必要かもしれない。 伊達の記念館野草園の池の近くでも見る事が出来る。ママコノシリヌグイ(継子の尻拭い)などと同じタデ科。 |
センボンヤリ(千本槍)のこと 木村益巳 2013.10.5up
秋に種子を飛ばす綿毛が付いた長い花茎が、道端に並んでいる姿から、大名行列で槍の穂先に被せた槍を連想させる事から、千本槍(センボンヤリ)の名がついた。春の花は普通に咲くのに、もう一度閉鎖花が付くというのは面白い。
秋に二度目の実が付くが、こちらは閉鎖花で花は咲かず実になる |
閉鎖花 開く前 9/29 |
センボンヤリ 春、花が咲く 5月下旬 |
センボンヤリUP 谷藤川 |
秋、木の実 木村益巳 2013.9.29UP
----月浦森林自然公園で多くを見かけた----
ホオノキの実と葉 |
トチノキ |
左ミズキ 右ニガキ |
キタコブシ |
ハクウンボク |
カンボク |
コクワ |
オニグルミ |
オロフレ山 秋 木村益巳 2013.9.18up
ゴゼンタチバナ |
ツルリンドウ |
名前がわかりません。ご存知の方、教えてください。 木村益巳 2013.9.15up
谷藤川渓谷の道端で見ました。8月7日撮影。
谷藤川渓谷9月 木村益巳 2013.9.14up
ダイモンジソウ(ユキノシタ科)) |
ハナイカリ |
エゾクロクモソウ(ユキノシタ科)花UP |
エゾクロクモソウ(ユキノシタ科) ダイモンジソウと似た環境で |
オトコエシ(ナデシコ科)花 オミナエシと良く似た花 |
オトコエシ 実 |
谷藤川の花「シラネアオイ」「オオカメノキ」 木村益巳 2013.8.20UP
シラネアオイとマルハナバチ |
シラネアオイは一科一属一種、日本特産。野草の中では大輪で見ごたえのある美しい花だ。伊達では紋別岳に大株の花が、登山道の道々に咲く。これはなかなか見事だ。 平地から山地にかけても結構あちこちで見られるのは嬉しい。下界では5月、オロフレ山では6月が花期だから随分長く見る事が出来るのもありがたい。 シラネアオイは始め花粉を出す雄性期、その後メシベが花粉を受け取れる雌性期になる。蜜を出さない花なので虫は花粉を目当てにやってくる。谷藤川上流で見たこの花には、マルハナバチのような虫が訪れていた。 昆虫は下界から高山まで何処に行っても見かけるほどその棲息範囲が広い。だから花たちも虫に受粉を託す生存戦略を立てることが出来たのだろう。その作戦は大当たりして、いまや虫媒花が世界を席巻?している。 私たちもそのおこぼれに与り美しい花を愛でることが出来る。虫様様なのだから、嫌っては罰が当たるというものだ。 写真 2012.5.24撮影 伊達市谷藤川上流 沢山あるのがオシベ・真ん中に1つあるのがメシベ |
オオカメノキ |
オオカメノキ(ムシカリ) 3月。冬の雑木林は灰色の世界ですが、木の枝先で面白いものを見ることが出来ます。 多くの木の冬芽はうろこ状の小片(芽鱗)にしっかり覆われています。でもオオカメノキ(ムシカリ)はそれが秋には落ちてしまい、冬は裸の芽になっています。 寒さに負けないかと心配だったけれど、よくよく見ると茶色の星のような毛に覆われていて温かそう。 写真の丸いのが花になるところ。4月には白く美しい花が咲きます。 花芽を両側から挟んでいるのは葉となる芽だ。花の頃には丸く大きな亀の甲羅のような葉になります。 冬芽の形はいろいろあって面白いですね。ムシカリは丸い顔の上にバンザイの両手を上げている様にも見えます。 あれ、下の方にも顔のようなものが見えます。これは、葉の柄の跡(葉痕)です。オニグルミの葉痕もお猿さんのようで楽しめます。冬の雑木林、いろいろな発見がありそうですね。 写真 オオカメノキ冬芽2012年2月28日乾町 オオカメノキ花2005年4月23日谷藤川 |
オオカメノキ |
伊達東山山裾 木村益巳 2013.8.1UP
エゾニワトコ実8/1 |
エゾアジサイ7/ |
イケマに来たセセリ7/ |
オトギリソウの仲間8/1 |
オトコエシ8/1 オミナエシ(黄色)に似ている |
オカトラノオ(白)に来た虫8/1 |
イブキジャコウソウ8/1 |
イワアカバナに来たハムシのなかま7/ |
湿原他にて 木村益巳 2013.7.19UP
ヒツジグサ |
サワラン |
ツゲの仲間 |
ジュンサイとヒツジグサ |
モウセンゴケ |
コバノトンボソウ1 |
豊浦町 カワトンボ |
コバノトンボソウ2 |
花のオロフレ山6/8 6/16 木村益巳 2013.7.3UP
6/8シラネアオイ |
6/8ミネザクラ |
6/8オオカメノキ |
6/8ミヤマスミレ |
岩場に咲くチングルマ |
6/16チシマキンバイ |
6/16ミヤマオダマキ |
6/16ウコンウツギ |
6/16イワカガミ白 |
6/16イワカガミ |
6/1湿原にて 木村益巳 2013.6.19UP
ヒメシャクナゲ |
ミツバオウレン |
ミツガシワ |
木のこと 木村益巳 2013.6.13UP
ミズナラの芽生え 昨年秋に落ちたドングリはすぐに根を出す。そして今年の春には芽を出して葉をつける。 |
ハウチワカエデの花 秋に葉の一部が黄色や赤に紅葉し始める。 |
オニグルミの雌花 赤い柱頭は花粉を受けやすいつくりになっている。 受粉するとやがて、根元が膨らんで、胡桃の実が出来る。 |
オニグルミの雄花 大きなぶら下がった房は良く目立つ。花粉は軽く、風に運ばれ雌しべに到達する。 |
サワシバの花 |
ツリバナの花 秋の実のほうが良く目立ちなじみがあるかも知れない。 |
ミドリニリンソウいろいろ 新冠「判官館」 木村益巳 5/22 2013.5.26UP
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通常5枚のガク片だがおしべが変化した・・・ |
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雌しべ雄しべともに失ったタイプ |
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室蘭地球岬遊歩道 4/末 木村益巳 2013.5.2UP
オオバキスミレ |
タチツボスミレか |
室蘭外海 トッカリショを望む |
エゾエンゴサク |
エゾサンショウウオ卵 |
一人では咲かない結構にぎやかな ヒトリシズカ |
カタクリ |
コケの仲間 |
巨大クスノキ 尾道艮(うしとら)神社 木村益巳 2013.4.9UP
尾道の観光は、細い曲がりくねった路地をぬけたり、石段の続く道を登る事と言ってもよい。 その石段を登りきった処に千光寺山頂が有る。見晴らし良く瀬戸内の島と海を見る事が出来た。 下りをロープウエイに乗り、下駅直前にくだんの巨大クスノキが俯瞰するように見えた。 樹齢は900年とも言われ、市街地で最も古いという、艮(うしとら)神社の境内に鎮座する。 下から見上げた時も立派だったが、上から見る姿も素晴らしかった。その立派さは全くもって、人間の適うところではない。 |
連綿と続く、カキツバタとマルハナバチの協力関係 木村益巳 2013.3.2UP
カキツバタとマルハナバチ 6月下旬 |
カキツバタの花は、大きな花びら(ガク)、上に向かう細い花びら(花弁)、そして大きな花びらの上にある細い花びら状のメシベ、そしてメシベの下に隠れているオシベから出来ている。 どれもが3枚づつある。花は桜の様に中央にメシベその周りにオシベそして花びら、ガクが一番外にあるのが基本形だが、アヤメの仲間のカキツバタは随分と違う形をしている。なぜこのような形になったのだろうか。 カキツバタもそうだが、きれいな色や香りや蜜を出す花達は、虫に受粉という大事業を託している。マルハナバチが蜜を目当てにやって来た。 大きな花びらに足をかけ、メシベを押し上げてその間に潜り込む。力の強いマルハナバチだからできる芸当だ。 花に潜りこむとメシベの裏にあるオシベの花粉が背中に付くようになっている。これで花にとって目的の半分は達成。マルハナバチも奥に隠されている蜜にありつけた。 マルハナバチは同じ種類の花を廻るといわれているので、花にとっては誠に都合がよい。別のカキツバタに潜り込み、そこでメシベに花粉を渡してもらえばこれでカキツバタの目的は達した事になる。 カキツバタはマルハナバチにあわせて、花の形を進化させて来たといってもよいだろう。こうして連面とカキツバタとマルハナバチの協力関係は続いている。 |
ミドリニリンソウ(緑二輪草) 木村益巳
春、やや湿り気をおびた疎林では、ニリンソウの花があまり人目を引くことなく咲いている。 この花は普通は白、中にはピンクがかったものもあり可愛らしい。 花が先祖帰りを起こしたミドリニリンソウ(写真)は、これはなかなかお目にかかれない。花びら(実はガク5-7枚)がまるで葉っぱのような緑一色のものから白と緑の混ざったものまで変化に富んでいて面白い。 花(花びら・ガク・オシベ・メシベなど)は元は葉っぱから進化したものと言われている。花は一般的に被子植物の生殖器官を指すが、花について、最近は遺伝子(DNA)を調べる事でいろいろなことがわかるようになった。花を形作る遺伝子の起源はどこにあるのだろうか? 進化の過程を逆にたどっていくと、被子植物→裸子植物→シダ植物→コケ植物と続くが、花を形作る遺伝子の起源はどうやらこの過程を経てコケ植物まで遡れるらしい。 室蘭市の外海側の観光道路にニリンソウの大群生地があるので、丹念に探すとミドリニリンソウにお目にかかれるかもしれない。ニリンソウは山菜としてよく知られているが、葉が猛毒のトリカブトに似ているので注意が必要だ。キクザキイチゲなどと同じキンポウゲ科に属す。 |
ふつうのニリンソウ(花びらは白だけのものが多い) |
日暈/レンプク(連福草) 木村益巳 2013.2.2UP
暈 かさ ハロー 2013.1.28伊達市乾町 太陽や月に薄い雲がかかった際にその周囲に光の輪が現れる大気光学現象 太陽の周りに現れるのを日暈(にちうん) 暈は雲を作る氷晶がプリズムとしてはたらき光が通り抜ける際に屈折する。この雲は多くの場合対流圏(0-11km)上層に発生する巻層雲や巻積雲 巻雲である。ここにある氷晶は多くの場合単純な6角柱の形をしている。 (それぞれの面は60度90度120度のいずれかのプリズムに) |
レンプクソウ(連福草) ツル状の長い根がたまたま福寿草と連なっていたので、連福草という名がついたとか・・・。 それにしてもなんとも縁起の良い名前をつけたものだ。幸せを呼ぶ花なのかもしれない。別名五輪花(ゴリンバナ)、 たしかに一つの茎に5輪の花が咲いているが、こちらはあまりにもそのものずばりで情緒に欠ける。名前としては連福草の方がずっと良い。イメージが湧かない方は、サイコロを思い浮かべていただきたい。 |
サイコロの下の部分には茎が付く。そして他の5面には花が1輪づつ咲く。そして面白いのは横向きの4輪の花と上の1輪の花は花びらの数が違うとのこと。上は殆どが4枚。横は5枚が多いという。5面に花をつけるのも不思議な形だが、花びらの枚数の違いはなぜそうなったのだろうか?これも不思議。 花は5ミリほどで小さいし、草丈も低く8から15センチ程度。花の色もご覧の通りで目立たない。それで、多くの人はそのまま通り過ぎて行ってしまうのだが、この花のふたつの不思議は一見の価値有り。こんな花は他には見たことがありません。4月から5月湿った林内で花を見る事ができます。北海道〜本州(近畿以東)、一科一属一種。一人ぼっちのこの花にご注目を。 撮影 豊浦町森林公園(礼文華) 2009年5月6日 |
子育てをする花バチ 木村益巳 2013.1.1UP
秋、道ばたや荒れ地でハチジョウナが黄色い花を咲かせている。花が甘い蜜を作り美しい色や形をしているのは、本来は人間の為ではなく虫を呼び寄せたいからである。 ハチジョウナにやって来たのは花バチ。身体中を花粉だらけにして、花粉(蜜)集めに余念がない。 花バチは毛がフサフサしていて花粉がつきやすく、口には長い舌が折りたたまれていて花の奥の蜜を吸えるようになっている。 よく見ると後ろ足に黄色の丸い団子状のものを付けている。これは花粉団子。これを花バチは子育ての為巣に持ち帰るのだ。 花バチは効率的に密や花粉を集めるために同じ種類の花を続けて訪れ、その為の高い学習能力を持っているという。花粉を運んでもらいたい花にとってこんなにありがたいことはない。 花粉が違う花に運ばれても無駄になるだけだからだ。花も又、同じ種類の虫に訪れてもらうための進化をしてきたという。花バチたちの受粉のおかげで、花が終わるとハチジョウナは白い綿毛をつけた実になるのである。 |
ハチジョウナ10月 |
根が無くなる植物 木村益巳 2012.12.24up
問題です。 ●それは山や野に生えています。 ●それは花や実をつけます。●.つる性です。●葉はウロコのような形で緑色ではありません。 ●小さい花は夏から秋に咲き淡青白色です。●はじめ根が有り地上に生えます。 ●他の植物に巻きついてやがて根は無くなります。●栄養は巻きついた植物から横取りします。 さてなんという植物でしょうか、考えてみてください。 この植物、以前に伊達の太陽の園近くにあったが、道路整備で絶滅してしまった。探していたところ、室蘭の白鳥台付近の国道ふちで再会をはたすことができた。 そこはクズ・ナデシコ・ハギ・オバナ・オミナエシなどの秋の七草を見に行く所だ。クズが地面いっぱいに広がっているその上をこの植物が這い広がっていた。それはクズの葉柄に巻きついたり、オオアワダチソウ(黄色い花が咲く)の茎に巻きつきその接触面はまるで一種類の植物のように融合して見えた。 言い遅れたが植物の名は「ネナシカズラ」という。このネナシカズラは、なんという変った生き方をしていることか。現時点でネナシカズラにとって生きる道は、寄生を続けることしかない。自立できずに一生を送る。なんと悲しいことか。 |
ネナシカズラ 根は無くなり、他の植物に巻きつき、そこから栄養を奪い取る |
ネナシカズラの花 9月 |
雪原にて 木村益巳 12.12.12UP
シカのようだ。 牧草地の枯れ草を食べた跡 |
これはなんの足跡? しっぽの跡があるのでネズミらしい |
エゾリスの足あと |
12月でもまだヤマブドウが落ちていない。冬場の貴重な食糧です。食べるのは誰? |
12月 新聞掲載「月浦森林公園」ほか 木村益巳 12.12.3UP
←左は、北海道新聞の地方版「自然大好き」ですが、 2ヶ月に1回程度の掲載をもうかれこれ10年程度続けている。 室蘭民報の「自然いっぱい」は月1回程度でやはり自然に関る記事を掲載していただいている。これもそろそろ10年になる。篠原さんの連載も有ります。 興味のある方はご覧下さい。 ↑ツタウルシ。 他の紅葉に先駆け、鮮やかな赤に染まる。これで押し葉を作って見たくなるほど、その色は鮮やかである。 しかし、ツタウルシはウルシの中でも一番ひどいカブレを引き起こすから、用心しなければならない。 葉は3枚で一組。春の芽吹きの頃は赤くつやつや光っている。そのご緑色になる。つる性なのでどこにでも這って歩くし、木に巻きつき頂上まで登っていく。 伊達の開拓記念館「野草園」にも、今迄無かったはずのツタウルシがいつの間にか生えて来ている。 種を鳥が運んでくるのではないかと思うが、まだ確認できていない。 紅葉の時はその美しさに見とれる時もあるが、困った相手でもある。 |
霧雨の中、観察会の下見に行った。チリリンロードから見える昭和新山は煙っていた。 5月末、ズミが紅色の蕾を付けて、ことのほか美しかった。前回ツチグリ(土栗)という面白いキノコを見つけたので探していると、草むらに沢山の小さな水玉が出来ているのを発見した。 虫眼鏡で見ると、その一つひとつはまるで水晶の玉のように美しかった。それはクモの糸のおかげともいえる。水玉がつくのはどうしてか、クモが出す粘々に水滴がつくのだろうか? そんな事を考えていると又もや違う疑問が湧いてきた。クモはどんな生活をしているのだろうか?「クモの私生活は」? 「自然の中にいらないものは何もない。なにかの役にたっている」といわれている。 嫌われることの多いクモだってそうだ。まー、 しかし、自然からはみ出し、自然を元に戻せな いほど汚し・壊し、資源を食い尽くしている「人間」だけはその仲間に入れて貰えないんじゃーないかと心配になってしまうが・・・。 そんなことを考えながら湿地を覗くと、オオヨシキリがギョギョシ・ギョギョシと喉を震わせ精一杯さえずっている。もう子育てに入ったのだろう。 クルミも真っ赤な雌花を咲かせ実をつける準備に余念がない。さあ、明日は子供たちと自然の面白さ・不思議さについて話をしよう。 チリリンロード2005.5.27 |
種は雨に運んでもらう、フデリンドウ 木村益巳
6月のフデリンドウの種 (月浦森林公園) |
フデリンドウの花は5月に咲く |
フデリンドウは、秋に咲くリンドウが多い中で、春に咲く花です。小さい花は見つけようと見ていないと、すぐに
見逃してしまいそうです。この花の種の時期にはなかなか行き会わなかったのですが、ついに見る機会があり
ました。みんな上を向いているのは、雨粒に弾き飛ばして貰い分布を拡げる為のようです。
この花は二年草の為、毎年同じ場所で見られるとは限りません。種が飛ばされたところで新しい命が芽生え
るからです。
月浦森林公園1 10/31 木村益巳
森林公園入り口 |
公園でみたきのこ |
倒木のおかげでヤドリギを近くで見ることが出来る |
ヤドリギの根の部分 しっかり宿主に食い込んでいる。 光合成もするが、栄養をぶん取る。 |
マタタビ 結構美味しい |
ヤマシャクヤク実 |
ツチハンミョウの仲間 |
ドングリ(ミズナラ)・トチノキの実 |
10月きのこ 木村益巳
これらの、きのこは、伊達市東関内の林の中で見かけたものです。
広葉樹・針葉樹(トドマツ)の林。
色も形も様々でとても面白い。土にはえているもの。木にはえているもの。
食べられるきのこもあるかもしれないが、それ以前に、きのこ・カビの菌類は、
植物・動物の遺体を、時には生きているものに取り付いて消化する。
他の微生物の助けも借りるかもしれないが、菌類がいる御蔭で、分解が進み、
土に戻される。戻された土は植物が利用する。
もしも菌類がいなければ、林の中は落ち葉や枯れ木で埋まる事だろう。
遺体も十分にはかたずかない。
植物は、自分で栄養を造る生産者だから、植物がいなければ、それを食べる
動物も菌類も生きてはいけない。そして菌類は分解者として働いている。
ただ、植物や菌類に依存して生きている動物は、一番役に立たない存在なの
かも知れない。
秋の野の花・実9月 木村益巳
赤まんま 毎年のように出てくる畑の雑草。 |
赤まんま(イヌタデ) 畑いっぱいに咲く姿を久しぶりに 見た。イヌタデだって、ここまでになると素晴らしい。 |
アキノウナギツカミ(秋の鰻掴) 茎に多数のトゲが ある。これならヌルヌルの鰻も捕まえられる。 |
イシミカワ(石実皮) ミゾソバの仲間だが鋭い トゲにご注意。青い実が美しい。 |
ノブドウ(野葡萄) つる性。この美しい実は虫の寄生で このように色づくとか。 |
マムシグサ(蝮草) 真っ赤になるのは鳥に運んで 貰いたい為らしい。始め男の花だが或年突然女に |
ヤマシャクヤク(山芍薬) 白い清楚な花とは対照的。 |
ツリフネソウ(釣船草) キツリフネは多いが・・。 |
アルトリ海岸の植物 木村益巳 9/1UP
キンギンボク(金銀木)実 実が二個づつ付く |
キンギンボク花 白から黄色に変化する |
ハマヒルガオ |
ハマヒルガオ実 |
ハマナス |
ハマナス実 |
カセンソウ |
エゾノカワラナデシコ |
コウボウムギ |
ノコギリソウ |
8月路傍の花 木村益巳 8/9UP
ヒルガオ |
ツユクサ オシベは3種類6本もある |
ゲンノショウコ |
ガガイモ 毛むくじゃらの花びらに突き出たメシベ |
ミズヒキの花は4まいの花びら |
キンミズヒキ |
道端の雑草 ミチヤナギ |
ミチヤナギ 花はとても小さい |
7月の花と実 木村益巳
エゾニワトコ |
エゾアジサイ |
オオウバユリ |
クサレダマ |
クルマユリ |
イケマ |
カモメの雛 7/6 木村益巳
豊浦町礼文華海岸の島(岩礁)で毎年オオセグロカモメが子育てをしているようです。
写真はまだ生まれて間もないと思いますが、すでにかなり大きくなっているものもいました。
いまにも落ちそうな場所ですが、立派に育っています。 |
礼文華海岸の岩礁で育つカモメの雛 |
6月は木の花の季節 木村益巳
6/13 トチノキ(洞爺湖畔)↑→ |
6/13カンボク↑、秋には赤い実がなる ハクウンボク(白雲木) → |
6/13ホオノキ |
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6/8シウリザクラ↑壮瞥町 シウリザクラ→ |
記念館野草園 サクラソウ・クロユリなどなど 6/3
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伊達開拓記念館「野草園」では、写真の、サクラソウ(赤紫)・クロユリ・エゾカンゾウ(橙色)・オドリコソウ(白)が満開。他にコンロンソウ・マイヅルソウ・オオチゴユリ・ウラシマソウ・マムシグサ・クサノオウ(黄色)・オオアマドコロ・センダイハギ・オダマキの仲間などが咲いています。 |
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記念館野草園 シラネアオイ咲き始める 5/2 木村益巳
伊達開拓記念館の野草園で、春の花がさいています。 まだキバナノアマナが沢山。カタクリ、エンレイソウ類、ニリンソウそして シラネアオイも咲き始めました。 これから、ヒトリシズカ、サクラソウ、クロユリなどが咲きます。 |
有珠「ポロノット」「善光寺自然公園」4/20〜4/28 木村益巳
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春爛漫。野の花は今が見頃です。 コジマエンレイソウ・ナニワズ・カタクリ・アズマイチゲは善光寺・ポロノットの両方で見る事ができます。 |
野の花が咲き始めた、アヤメ川自然公園 4/12
キクザキイチゲ(白) 伊達市アヤメ川自然公園でも春の野の花が咲き始め ました。ここは、小川のせせらぎを聞き、雑木林の続く公園に行ってみてはいかがですか。 アズマイチゲヤ、キバナノアマナも咲き始めました。 運がよければ、エゾリスが近くまでやってきて可愛い姿 を見せてくれます。小鳥たちの囀りも聞こえる季節です。 |
キクザキイチゲ(薄紫) キクザキイチゲは白色が多いのですが、この公園には 薄紫のキクザキイチゲも咲いています。 ハエの仲間が花粉を食べにやってきました。 虫は嫌い、と言う人もいるかもしれませんが、虫は花達 にとっては、花粉を運び受粉を助けてくれる、大切なお客 さまなのです。 |
フクジュソウ 他の花に先駆けていち早く咲く福寿草には虫たちが沢山やってきます。パラボラアンテナのような花は陽光を集め温かい場所は虫たちにとってとてもありがたい場所です。食べ物も、体を活発に動かす為の温度も与えてくれるからです。花は花粉を運んでもらい、コンペイトウのような実をつける事が出来るわけです。 |
福寿草が咲きました(開拓記念館)3/22
福寿草は他の花に先駆けて、いち早く春を伝えてくれる花です。今年は開拓記念館で3月中旬から咲いています。 ポロノット森林公園(有珠)などでも見る事ができます。 |